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| 2003年11月27日(木) ■ |
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| Vol.401 それでも母は生きていく |
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おはようございます。りょうちんです。
母が病院から帰ってきた。外泊や一時退院ではなく、担当の先生からちゃんとした退院の許可が下りて、長かった入院生活にも終わりを告げることができた。7月に一度退院はしているものの、10日あまりですぐに再入院してしまったため、事実上丸7ヶ月の入院生活からの解放となったわけだ。母にとってこの7ヶ月という期間は、手術があったりタイクツな毎日の連続だったりで、本当に長く感じたに違いない。年が明ける前に退院したいという母の願いは、見事に叶えられた。 それでも母は、病気を患う前と同じように過ごせるわけではない。残った障害による不自由な生活。塩分やカロリーなど厳しく制限された食事。そしてその食事のたびに飲まなければならない数種類の薬。お風呂も2日に一度、週に一度は通院もしなければならない。すこぶる元気だったあの頃の母に比べたら今の母はすっかり弱ってしまったように見えるが、それでも母は生きていくのだ。 太く短くでいいのなら、今まで通りにいろんな無茶をしたって構わない。だけどまだまだ長い人生を歩みたいなら、自分のカラダをいたわって無理せず細々とひっそり生きていきなさい。退院する間際、母が担当の先生からそう言われたそうだ。その忠告のように、母はひっそりと生きてゆくことをココロに誓えたのだろうか。 母の退院を祝して、俺の休日を丸一日母と一緒に過ごすことにした。買い物に付き合ったり、歯医者に行ったり、そのまま遠回りして俺の車でドライブしたり、庭のガーデニングを手入れしたり、一緒に夕食を作ったり。朝から夜まで、一緒に行動を共にしながらたくさんの話をした。入院していた時とは明らかに違う、いきいきとした母の姿がそこにあった。母にとっての新しい出発はまだ始まったばかりだが、春になったら家族旅行に行こうという目標に向けて、もっともっとがんばってさらに元気になって欲しい。
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