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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2003年03月26日(水)
Vol.285 はじめてのひとり暮らし

おはようございます。りょうちんです。

春は引っ越しのシーズン。卒業や進学や就職のため、故郷を離れて新しい生活をスタートする人も多いはず。思い返せば俺にだって、はじめてのひとり暮らしが不安でいっぱいだった頃があった。
実家からはちょっと通えない距離にある大学に進学することになった俺。もともと両親は、俺がそんな遠方の大学に行くとは思っていなかった。合格通知が来たあとで、俺がひとり暮らしをしなくてはならないことを知った両親は、ひどく驚いた。そりゃそうだ。進学することだけでもお金がかかるというのに、ひとり暮らしをするともなればさらに金銭的にも負担がかかる。俺は頭を下げてお願いし、なんとか仕送り等のお世話をしてもらう了解を得た。ホント、今でも感謝していることなのだけれど。
だから、贅沢はできなかった。借りたアパートは家賃が2万円とちょっとの築20年の木造アパートだったし、引っ越しも父の車を使って家族に手伝ってもらって済ませた。あの頃唯一の楽しみだったTVは友達からもらったボロいやつだったし、必要最低限の生活用品しかそろえなかった俺の部屋は、殺風景でがらんとしていた。
引っ越しが終わり、実家に戻る車を見送った時のことを、俺は今でも鮮明に覚えている。車が角を曲がり、見えなくなったとたんに襲ってきた不安。俺はこんな知らない街でホントにちゃんとやっていけるんだろうか? 誰にも頼らずに生活できるんだろうか? やり場のない切なさが急にこみ上げてきて、俺は夢中でTVのスイッチを入れた。
4月になって学校が始まると、新生活がだんだん楽しくなってきた。すぐに友達もできて、不安だったことなんていつのまにか忘れてしまった。あれから10年以上もの時が過ぎた。ひとり暮らし歴も長くなって、不安に思うことなんてもう全然なくなっちゃったけど。だけど、今でも時々思い出すことがある。3月の終わりの南風が強く吹いていたあの日のことを。不安だらけのスタートだったあの頃のことを。