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| 2003年01月15日(水) ■ |
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| Vol.252 展望台にて |
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おはようございます。りょうちんです。
展望台に上った。雲ひとつない日没直後の西の空は鮮やかなオレンジ色が広がり、雄大な富士山のシルエットがまるで絵に描いたように浮かんでいた。そしてゆっくりと時間が過ぎるにつれ、富士山の影も次第に闇へと消えていった。やがて残ったものは、数え切れないほどに散りばめられた東京という大都会の街灯り。 東京タワーが見える。観覧車が見えるあたりがお台場か。その向こうに見えるのは房総半島。俺んちもあっちの方にあるに違いない。逆サイドからは横浜方面、さらに別の角度からは埼玉方面が見渡せた。幾千もの色とりどりの光が、宝石のように一面に輝いている。地上からはなんでもないひとつひとつの灯りも、47階のタワーから見下ろすとまったく別のもののような気がして、とても不思議なカンジがした。 俺が今見ることのできる光のもとには、いったいどのくらいの人が住んでいるんだろう? その中で、俺とすれ違ったことのある人は何人いるんだろう? 俺と話をしたことのある人は何人いるんだろう? 俺と仲良くなった人は何人いるんだろう? 偶然ってすごいことだと思う。何かの拍子で俺と出会い、何かの拍子で話をして、何かの拍子で仲良くなるなんて、宝くじを当てることよりもきっと難しいことに違いない。今まで俺が出会ってきた人たちは、いくつもの偶然が重なって俺と出会ってしまったんだ。それはホントにすごいことなんだ。果てなく続く光の群れを見ていたら、ふいにそんなことを考えてしまった。 「偶然が導いた出会いを粗末にしちゃいけない」。夜になって人影もまばらになった展望台にて、飽きることなく鮮やかな街灯りを見続けていた俺は、こぼれそうになった涙をぐっとこらえて、改めてそんなことを胸に刻んだ。
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