探偵さんの日常
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| 2005年03月17日(木) |
ストーカーのお話(2) |
彼女のマンションは3階建て。その2階に住んでいる。 3DKの部屋割りになっていて、家族で住んでいる方がほとんどである。
探偵:「そういえば携帯電話を変えてから、 最初に男から電話があったのはいつですか?」
依頼者:「おとといだから21日です」
この答えにピン!ときた。 携帯電話の請求書が送付されてくる日にちと一致するなぁと。
探偵:「今月の請求書は持ってますか?」
依頼者:「まだ、きてないです」
これだ、きっと。
男が依頼者より先にポストからもっていってしまったんだ、 きっと(だけど、先入観は禁物)
そのポストは集合ポストになっていて、 普段はしっかりカギが掛けられているという。
でも、私の野良犬のような手(^^;)を投函口からいれると、 簡単に入ってしまうではないか!
我々はマンションの大家さんに了解を得て、 集合ポストのスペースにカメラを設置。
依頼者のポストに手を入れるところを押さえる角度に一台。 集合ポストのスペース全体を写すものを一台。
それに依頼者の話では、イタズラ電話の内容に[部屋の中に入って・・」 ということをいっているので部屋の中に一台を設置することにした。
依頼者には非通知拒否にしてもらい、 別の携帯電話を持ってもらうように薦め、 請求書も郵便局留めにしてもらうように手続きをしてもらった。
そして次の月の10日頃に非通知拒否の携帯電話の方を、 解約してもらうように計画した。
もしもの事を考え、 その間の退社後を私達の調査員が付き添いボディーガードもする。
その間、依頼者の携帯電話には非通知で頻繁に着信がある。 着信履歴の20件もアッという間に消えていく勢いなので、 メモもとってもらう。
そしていよいよ翌月の10日、依頼者は携帯を解約に行く。 ボディーガード役も真剣になってくる。 (もし、解約したことに逆上して依頼者の前に姿を現さないとも限らないからだ)
その予感は的中した・・・!
つづく
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