断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2023年12月18日(月) なくならないユウキ



2021年6月17日




コロナ禍中まったく出向けていなかった学校から

先日、久々に授業依頼を受けました。

前回のクラスから1年は経っている気がします…

自主リハビリ+トレーニングを終わらせて、

学校に着くまでの間、
迎えにきてくれたy本先生から、

ひとつの事実を知らされます。
それは… かつて生徒だったひとりの訃報です



 悠貴が亡くなっていたのだ



立志(卒業)して山口に帰ったあとの交通事故

バイク事故だったらしい

トラックと激突…

トラック(が)なのか

トラック(に)なのかは分かりません

分からないけれど、
言葉が、、ない



 享年 19



クラスでオレオレ節をかまし続けたユウキ
しかし かまし続けられるほどに身体能力が高い
ヘッドスプリングなんかいつもやってた

放っておいたら、いつも進行を妨げてくる

責任あるクラスを受けもっているからには

いつも特別視せざるを得ず、

助手みたいに手が届くところにおいていた



 《俺を見てくれ》



そんな生徒だった

どれだけ構ってほしかったのか

それほどまで「見てくれる」人がいなかったのか

とにかく力が有り余っていた

自分をアピールすることに全力を賭していた



 あれだけのチカラがあれば

 きっと何でもできたはずだ



関わった時間は少なかったかもしれない

だけど ユウキのこと めちゃくちゃ憶えている

これは、、そうだ



 《手がかかるほどかわいい》



その言葉が一番近いかもしれない

事実、そう感じていたのを思い出します

問題児には(フツーを打ち破る力)がある

そもそも問題はその子の周りにあり

下手すれば社会そのものとも言えそうになる

何かが満たされていないのだ

どこへ向かっていいか分からないのだ


かつての自分
学生時代の自分もそうだった

 大人には方向を示すチカラがある



わたしたちの生きてきた年月は、

未成年者とは桁違いの経験を積んでいます

(自分のことを気づかずに成長はない)

それを、自分自身で見出してきました

気づいてもいないことは変えられません

気づいて初めて自らに軌道修正ができます

軌道修正できるようになるには

《なりたい自分》への強度が問われる

いつの間にか変わってる、なんていうのは
その環境が生むもので

自発的に(なりたい自分)を目指すと

なりたいに要する時間に
カタチが伴わない(なりたい)に
とても患ってしまいます

変えたい変わりたい、という志の力は、

なりたい自分に(今すぐに)なりたい願いは、

他人には推し量れないほどのものですよね



 好きなもの 好きなこと 好きなひと



これがあるひとは幸いです

なぜなら迷う必要がないからです

その人をその人にしてくれる たからもの

誰が見ても(その人を間違えない)強度の根源

これがあればチカラを持て余すことがありません

自動的に邁進してしまうんだから







今日のクラスはおそろしくスムーズに進む
自分の計画がうまくいっているのか

みんなのこころのとびらが開いている

そうじゃなきゃ楽しい顔なんて

一所懸命な顔なんて見れません

自ら進んで立ち向かえば、

楽しくやれたら《カラダが応えてくれる》

そんなワクワクのカラダは

見方を変えれば

鍛え抜かれたダンサーのダンスよりも

よほど生命力に満ちています



 つくられたダンスとは違う決定的な何か



久しぶりにそれを強く感じさせてくれました

そこに到達してもらいたいために

伝えたいことがありすぎて

いつも時間が足りることがなかった

ところがどうだ 
全員が挑んだ途端どうだ

自分がこの時間内にやりたかったこと、、

(はじめて)かるく最後までいきました


裏腹に、進行がスムーズであればあるほど

ユウキのことが思い出されてしまいます
あいつはいつだって進行を邪魔してきました
自分以外のことに興味を持てなかったユウキ
まずはユウキをダンスに集中させなくちゃ
ユウキがそのやり方をおしえてくれました
ユウキを自分の助監督のように手元に置いて、
仲間たちのダンスについてコメントさせる
相手に言った発言は自分に返ってくるものだ
そうして、ユウキ自身のダンスに
ユウキ自身を より発揮させる力にする



気がついたら涙がぼたぼた落ちていました





あの時 ユウキは16か17だったよな

悠貴… 俺はお前のこと 憶えてるぞ!!!

お前に負けないおどりに、、なろう☆


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Taisuke [HOMEPAGE]