2022年12月20日。 いよいよ2022年までも視野に入ってしまった 一体どのくらい埋めなきゃいけないのか… 知れない!
2022年12月20日。年末。 その番組はとつぜんに始まった
『ザ・ベストテレビ2022』 名作ドキュメンタリー
チャンネルを変えられなくなってしまう とても、とても言葉にできない
「目撃!にっぽん 妹が生まれなかったかもしれない世界 〜出生前診断と向き合って〜」 (第48回放送文化基金賞 テレビドキュメンタリー番組最優秀賞)
「おひさま家族 〜りんくん一家の17年〜」 (21年日本民間放送連盟賞テレビ準グランプリ /同賞テレビ教養番組最優秀)
それは つらさと寄り添った、《いきる》だった
妹がいなかったかもしれない世界 この番組でNIPTのことを初めて知った。 NIPTとは、出生前診断のこと。 お腹にいる赤ちゃんの染色体数異常を調べる検査 DNA解析することで胎児の状態を予測する。 ダウン症などの症状が想定されることにより、 《産まない選択肢》があった しかし、そんな中でも産むことを選んだ夫婦の、 そして妹を授かった姉の現実だった 授かったいのちにどう向き合うか これは、、もう書けない
立て続けに番組はつづく おひさま家族 〜りんくん一家の17年〜
色素性皮膚炎 皮膚に日の光を浴びると発癌してしまう、 現代医学ではなおせない難病をかかえた 男の子の生き様だった 日中、外出するには消防服のような防護服を 絶対に着なくてはならない 夏、とか、、、もう 誰からも異質なのが一目でわかってしまう ある日、りんくんは公園で遊んでいたのだが その姿を揶揄する子供達が現れる りんくんの弟がそれを目にしてしまう 子供達の中で弟だけが兄のことを知っていた
気づいたら泣いていた
こんなの避けられない
17年なんて撮る方も撮る方だ なにしろりんくんは弱っていく 終盤では歩いては転んで 歩いては転んでいた 言葉も話せなくなっていった
番組がどんなに断片的なものか これが《日常》だなんて考えたら、、 自分が親なら決して耐えられまい 息子がただただ(弱っていく)のを 最後まで果たして見ていられるだろうか
自分も 自分自身も 自分にとってのつらさを抱えている このつらさは決して誰にも背負ってもらえない このことに関しては みんな「おなじ」だ 誰かに解決してもらえない地獄 その現実の重さは誰にも量れない 状態がどんなに(軽いもの)だとしても 毎日囚われてしまっている限り、 それは全員にとって地獄と言えます 常に直面していて、避けられないために 自分に陥ってしまうことが定められてしまう ただ、これまでもたびたび思い返すことは
自分のつらさだけに寄ると 現実にのまれてしまう、 現実にのまれてしまいかねない
そうならないのは 「誰か」がいる世界にいきているから。 他人。他人のいる世界のこと。 それがわかった瞬間がありました 誰かが、他人が、いること それがチカラになる きっとそれが人間なんですよね なにしろ人間って(人)の(間)ですもん ひとりではけっして完結できない☆
誰かとかかわっていきていくのは 困難ばかりですよね? 全員お友だちというわけにいかないし、 職場、仕事の関係など、 ひとりひとりに対して接し方も変わるなんて むしろ困難しかないですよねw だけど それが それこそが《いきるそのもの》じゃないかな 困難は楽しむことに振り切るしかない だって困難が当たり前なら! そう思っていた病院時代でしたが つづけているうちに不思議なことに、、 そもそも本当に楽しいことでした! 五体満足な時には楽しいと思ったことなかった だって(困難)しかありませんもんね! でも一周回ってきたら違ってたよ…
胸がくるしい つらい 自分がりんくんの状態だったら たえられるわけない だがどうだ 当の本人の生きる姿が それをささえたい、かぞくの姿は 《そうじゃなかった》 このリアルがずしんと響いてくる そしてじわじわ問われているのをかんじた
「きみはどうなの?」
このつらさは、、 目が離せなくなったダンスに似ていた そのつらさのなかに にんげんのいきるつよさ いきようとするちからがめにみえてしまう 目が… 離れない あのときの美樹さんのように 誰の目にも明らかにしてしまう
なみだのりょうよりもたちむかうゆうきを
自分にとって りんくんの姿こそがダンスです 自分にとってのダンスは けっして「おどろうとする」ことじゃない ひとに本物の勇気を与えるのは—
よくよく考えてみれば、 すでにみんなおどっているんですよね おどろうとしておどれるものじゃないおどりが、 その人そのもののおどりがこの世にはあります 誰が見ても決定的な《かがやき》
ときどきすべておどりにみえるときがあります いきいきしているすがたに えがおに かなしみに 慟哭に わたしたちが見聞きするすべてに 得難い《何か》がやどっているのを
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