(認める)ってめちゃくちゃ難しい。 なぜなら、自分が一番認めたくないことを、、 認めなくちゃいけないのだから
自分の場合は事故で奪われたものが究極です 寝たきりになった時に想像を超えてしまいました 手足はまったく動かせなかったし、 モルヒネで精神状態は常に(ラリっている) その後、現実が一気に襲ってきます 事故後の経過が心配される中で徐々に意識が回復 いよいよいろんな診察が始まる
思い出すのは(自分がなおる)と思っていたこと
「なおらないよ」 医者の診断は一言でおわった
あれからどうやって立ち直ったのか 今でも不思議になります 正直に言えば、本気で(死のう)としました まったく大げさな話じゃありません 聰子先生にも見抜かれていたくらいです
動かないというのはもうどうにも出来ない なにしろビタイチも動けません お風呂にも入れないので、 自分のカラダを清拭してもらっていました 便も誰かに処理してもらわなきゃいけない 下の世話も全てされることになります
自分の《当たり前》だったことが 《当たり前じゃなくなった》とき、 世界がまるごと変わってしまいます 自分自身が、自分自身の力で、 出来ることがどんなにすごいことだったのか 思い知ることになります
あきらめるしか、ない
この《あきらめ》が 《あきらめ》の選択が(認める)です
自分自身にとって最大の(認める) 認めたくなくても「完全に」出来ません 認めたくない余地がまったくないのです
その線引きは決定的でした
実は、あきらめには性質があります (ポジティブ or ネガティヴ) このどちらかです 「あきらめる」というのは悪い印象を 受けてしまいがちですが、 「あきらめる」ことで はじめてケリがつくのです それが、あなたにも突きつけられる時がきます。 この時に《なんとかしようと》できるかどうか、 それが、それこそが一番伝えたいことです
なんとかしようとできるのは奇跡
自分にはまだ《なんとかできる》カラダが あったからなのもたしかです。 このことに関しては幸いだったという他ない。 それでもなんとかしようとできたのは 自分の奥底にそれがあったのは、 そういった歩みが自分の人生にあったからだと
そうでなきゃ今の自分はいません
遅かれ早かれ突然死しないかぎり、 いつかあなたにも確実におとずれます。 きっと憶えておいてください かならず役に立ちます
問題は(認める)その方向です
わたしにはたすけてくれるひとがいました そのひとたちのおかげで今の自分がいます いつか、いつの日か 誰もがすこしでも明るい方向へ行けたなら その方向のためにわたしはおどっています 自分がたすけてもらえたことを 方向をいつも照らしてくれていたことを すこしでも空間に渡して返したい
言葉にするなら希望とかこころとか愛とか どんな言葉にもなり得る《方向》のために
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