断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2018年12月08日(土) 「ノートルダムの鐘」

Musical Creation ミュージカル大作に挑む。
その初演。観戦です☆


 『ノートルダムの鐘』
  ミュージカル クリエーション
  チャペルコンサート Vol.2
  開演 14:00


わたしにはノートルダムの鐘の知識がありません。
したがって、ミュージカルクリエーションの本番が
すなわち、すべてを左右する初見ですw
物語自体のうろ覚えさえありません。
結末なんてもっての外で知りません。
さあさあ最高のミュージカルを、
ミュージカルクリエーションで知るリアル☆
彼らにとってはどんな気持ちになるでしょうか?
みんなミュージカル大好き人間の集団ですから、
大作中の大作を知らないなんて人がいるだなんて…
思ってもいないんじゃないでしょうか―
Dancing課長にそれをぶつけたりしたら、
きっときっとはぐらかしてきますよ 笑笑
だとしても《舞台》とは常にその場所です!
責任はとってもらいます☆

まずはノートルダムの鐘について
ストーリー展開を記そう。

原題「THE HUNCHBACK OF NOTRE DAME」
日本語訳:ノートルダムのせむし男
傴僂せむしとは
(背骨が湾曲して前かがみになっていること)
せむし男が放送コードに抵触するために、
『ノートルダムの鐘』と変更されているのは
世界中でも日本だけである。
ディズニーアニメ1996年公開映画。
ここではヴィクトル・ユーゴーの原作を扱おう。

 荒んだ15世紀パリ。
 教会の持つ権限が、弾圧と排斥を生み出す時代。
 大聖堂の前に一人の醜い赤ん坊が捨てられた。
 赤ん坊は大聖堂の助祭長フロロに拾われて、
 出来損ないの意味カジモドの名を与えられる。
 彼は成長してノートルダムの鐘つきとなる。
 パリにやってきたジプシーの踊り子、
 エスメラルダに、聖職者であるフロロは心を
 奪われてしまった。
 欲情に悩み、カジモドを使って誘拐を試みる。
 しかしカジモドは捕らえられ広場で晒し者に…
 しかしただ一人エスメラルダだけは彼を庇った。
 カジモドは人間のやさしさを生まれて初めて知り
 彼女に恋をする。
 エスメラルダは衛兵フェビュスに恋をしていたが
 フェビュスは婚約者がいる不実な男だった!
 (思いのベクトルが混沌すぎるぞ)
 フロロはフェビュスを刺殺して逃亡。
 エスメラルダはフェビュス殺しの犯人として
 魔女裁判のもとに死刑が言い渡される。
 カジモドはエスメラルダを救い出して
 ノートルダム大聖堂にかくまった。
 しかしエスメラルダはカジモドの顔を見れない。
 あまりにも醜かったのだ。
 フロロは暴動の矛先を大聖堂にして突入。
 エスメラルダに助命と引き換えに愛人になるよう
 迫るが、それを拒んだエスメラルダは処刑されて
 しまう。
 それを塔の上から見ていたフロロを
 カジモドが突き落として殺害。
 数年後、処刑場を掘り起こすと
 白い服装をしていたエスメラルダと思われる
 白骨に、異様な骨格の男の白骨が寄り添っており
 それを引き離そうとすると砕けて粉になった

むむむ… さすがに原作はキツイ。。
アニメーションではハッピーエンドらしいのに!
さあミュージカルクリエーションではどうなのか☆
最大の変更点は―

 (フロロが殺されない)

ミュージカルクリエーションでは特に
殺人に関してはなかったことになります。
いうなれば、
ミュージカルクリエーションは《活人剣》です!
これこそが伝家の宝刀といっても過言じゃない。
フロロ役はあのDancing課長。
思い込みだけに関しては右に出るものはいません。
厨二病ですら相手にならないほどの
度を超えて自分LOVEな男です。
「自分に優しく、地球に厳しく」は
そんなDancing課長の座右の銘の一つ。
こころを推し量るにはもってこいですね。
フロロは醜かった
カジモドよりも醜かった

 醜いのはそのこころです!!

いやあ課長はいつも通りです。
おおよそ失敗がなければ何の変哲もありません。
ちくしょう 笑笑
自らの過ちのうちに慟哭して終焉しますw
いろいろ現実でも過ちの多い課長です。
それが滲み出ていてとてもよかったですね☆
演技じゃなくても改心してほしいところです!

 裏話1
 Dancing課長は仕事の都合で
 ゲネプロはフロロ不在だったらしい
 課長は課長で会場入りして
 即座に本番だったらしいのだ
 なんと罪深いことか…

さて、本番中に妙な感覚を覚えたシーンがこれ
ジョー氏奥様の歌唱シーン。
アユミちゃんの目がやたら泳いでいたのだ!!
どこからどう見ても怪しかった―

 裏話2
 終演後にジョー氏にたずねると
 アユミちゃんは歌詞が飛んだらしい
 いわゆるアレだ。
 《甲子園には魔物がいる》
 舞台人において、
 真っ白オバケほど怖いものはありません。南無三

カジモドは大聖堂の中に置かれた像たちと
なんと会話ができる。突拍子もない能力の持ち主。
舞台では出演者人数の都合上、
みんないろいろと兼任している。
思い出してみると、たしか、、

 スカーフを巻いてるときは「像」で
 巻いていないときは「人間」
 これが、、見ていて素晴らしく癒された
 なによりも いい大人がガチで真剣に
 その二役をそうしてこなしているのだ
 身替わり具合がなんともシュール!
 舞台ってなんて素晴らしいんだろうか
 あり得ない奇跡を目の前でやってくれますw

初演ではフォーカスのないフェビュスですが、
新人の男の子がやってましたね。
その演技は前回からしたらかなり成長していた。
これからも精進してくれ!期待してるぞw

さあ、本懐にしましょう。
もっともよかったのはカジモドです。
ジョー氏も大惨事、、いや大賛辞してました!!
いやあ〜よかったです 泣きました
課長の演技で泣いたら騙された感が拭えません。
本人に言ったら「なんで泣いてんの?」
なんてマジで言いやがりますからね。。
自らの演技に対して責任感ゼロかよ… 笑笑
それに比べてカジモド役の方は、ほんと素直に
賛辞を受け取ってくれましたよ〜 すばし。
これなんですよ応援したくなる人とは!!
性格にカジモド役をやれる素質の源泉が見えますね

 強欲な課長にはカジモドは演じきれまい

初の主役に抜擢されて、
ここまで感動させてくれるのは本当にすごい!
突き詰めると音楽劇ではありますが、
本番から受け取る《なにか》に関しては
完全にその人次第です!!


 すべてを肯定するのは その一所懸命さ

 物語は決して「歌」ではないのだ


ひさしぶりに見たかったものを見た気がします
これだ、これなんですよ!!
これこそが舞台の大いなる秘密です☆

すばらしかったッッ


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Taisuke [HOMEPAGE]