断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2018年11月17日(土) 実録!世界の舞台裏 オマケ

(※このページはシリーズ最後に見てね)


 シュツットガルト・バレエ団
 『Swan Lake』
 振付 ジョン・クランコ(古典版に基づく)
 初演 1963年11月14日


そこには凄まG衝撃が巻き起こりました☆
最初で最後の機会です。
特別に記しておきましょう。

ロットバルトです!!
オデットを白鳥に変えた張本人。
邪悪な魔術師!
白鳥の湖はこの人なしに始まらない。
王子の恋路、最大の敵。
その頭上に照り返す光に誰もが目を疑った―


 ロットバルトが、、ハゲだったのだ


完全なるハゲ設定だったのである。
(しかもスキンヘッドでないハゲ)
なんだろう、、この幻想が破れる感じ。。
その光は、インパクトがありすぎた
現代のロットバルト役というと…
もはやめっちゃかっこいい悪魔のような風貌です!
禍々しい奇怪な魔術師でもハゲは見たことがない!
だから、、凝視でもって二度見しまいましたッッ
きっとみんな思ったはず―

 「そんな バカな」

そして更に思ったはずです
そんなハゲ役を、、イケメンが演じている。
どこからどう見ても大いなる矛盾です
手足は長いし下手すりゃ王子を食ってる!!

 邪悪さ、、どこ行った―

カツラの時点でイケメン選択に疑念がよぎります。
もっと邪悪さで寄せていかないと、
カツラが台無しだろッッ!!
ハゲなのに完膚なきまでのイケメンです。
心の中に渦巻く混沌(爆)
この混沌は最後の最後まで尾を引きましたw
ええ、現代の悲哀を感じます
今が現代じゃなかったら… よかった のか!?
初演の1963年にしかその答えはない。
古典版に基づいたら混沌が訪れたんです
時代が違いすぎる
これは、こればかりは、、ツライ


 必殺技(思考の一時停止)を突き抜けた


舞台上は、舞台上だけは嘘でも本当です
客席でどんな受け取り方が生まれようとも。
これが舞台の真実
わたしたちは嘘を本当にするお仕事とも言えます。
なにしろ物語に全力を注いでいます
言い換えれば 舞台は夢が叶う場所です
どんな夢も叶ってしまう場所です
舞台は… 特別な場所ですよね

人前に立つ、というのは
誰でも、というわけにいかない



終演後、シュツットガルト・バレエ団の
わたしたちを統括したバレエマスターに
Fくんと挨拶に訪ねました。
ちなみにこんなことするのもわたしたちだけだ。
Fくんは大臣の役だったから役割も重かった。
正直言ってFくんの当日は気が気じゃなかった。
今にも死にそうな顔だったもんなw
所作、タイミング、決して失敗は許されない。
どんなに小さな仕事だとしても、
我々には団員たちとは違う重圧がある。
正直言って《一発勝負》に限りなく近いのだ。
わたしは、というと特別なことは何もなかったが、
これも人生で最初で最後のことだ。
挨拶くらいしてもバチは当たるまい。
こんな日本の辺境にまで
世界最高のバレエ団の一つが来てくれたのであるw
舞台裏を覗かせてもらった経験と共に
出演までさせてもらったことには感謝しかない。
何よりも世界で活躍する集団です。
バレエをかじっていれば
嫌でもその名を知らぬ者はいない。


主催のTv会社の女性に最後の挨拶したあとに
とんでもない事実が発覚した

た「お疲れ様でした」

主「タイスケさんたち、、帯剣してたでしょ?
  あの剣なんですが、警察に届け出だすの、、
  忘れてたんですよw 銃刀法違反でしたね」

最後の最後にとんでもない事実知ってしまいました

 何それ、、俺、犯罪者かーーーーい☆



後日。
わたしが出演していたのを知っている子供達に遭遇
舞台上のわたしを見つけることに成功したらしいw
特殊メイクもしていたのによくもわかったな…
いや、待てよ? それ俺じゃないかもじゃん??
ちゃんと確かめてみるか

た「どこにいたか わかった?」

こ「お城のねえ、、二階の下手側っっ」

 「おお、よくわかったねーーー
  どうしてわかったの??」

 「目が大きかったから!!」

 「えっ

こんな小さな子供にもわかるなんて、、
もしかすると、、
俺は目だけで出来ているんじゃないか!? 笑笑

『Swan Lake』を見に来た子達…
その日だけは みんな優しかったなあ(超実話)


 < 過去  INDEX  未来 >


Taisuke [HOMEPAGE]