断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2017年11月21日(火) 「アリスと蔵六」

 『アリスと蔵六』 全12話

 彼女はそれまで“外の世界”を知らなかった。
 初めて触れるモノ、初めて見る風景、
 そして初めて出会う人々……。
 そんな“世界”の広がりに、
 戸惑い、驚き、目を見開く。
 名前は紗名(さな)。
 “研究所”と呼ばれる施設で、
 “外の世界”を知らずに生まれ育った少女。
 しかも、あらゆる想像を具現化してしまう
 《アリスの夢》と呼ばれる特殊な能力の
 持ち主でもあった―
 そして初めての“外”で、
 紗名はひとりの老人と出会う。
 名前は樫村蔵六(72)。
 「曲がったことが大嫌い」で
 「悪いことは悪い」という頑固じいさんw
 そんな蔵六との出会いが、
 紗名の運命を大きく変えていく。
 紗名を追う謎の組織、次々と現れる能力者たち、
 そして心優しい人々との出会い……。
 世間知らずだった“アリス”は、鏡の門を抜けて、
 世界の本当の姿を知ることになる。
 そう、これは、
 私がまだ、自由に夢の国へ行けた頃の話


◎後先リアル時間がまたも逆転◎
もう3年も前のことを地味に書いていて、
またさらにそこから過去に行く自虐ww
思った以上に精神ダメージ来るッッ☆
アリスと蔵六は2017年9月放送の作品です。
思い返すとblog化の困難さから、、
更新していなかった気がします(爆)
だが、2020年になった今こそ。
今こそ それを乗り越えよう!
いや、、乗り越えたい!! 笑笑
この作品はわたしたちに恐ろしく応用が利きます。
自分自身の正体が《わからない》紗名。
知ろうとして外の世界に踏み出した紗名の物語。

 誰だって一度は自分の正体を知りたくなる
 そしてそんな時期は一様に不安定な自分のとき!
 きっと誰もが、、
 そんな《あやうさ》とたたかってきたはずだ!!

実のところ 紗名は人間じゃありません。
謎の空間から実体化された少女。
自分が想像した通りに物理法則を書き換える能力を
有した、少女の外観をした “何か” なのです!
ただ、その少女は物語が進むにつれて、
人間と同じく“成長”していきます!!

 この作品はどうやら
 《心》のことを《人間》としている気がします

その作画は尋常でないくらい可愛いもので、
とても戦闘シーンなんて想像できませんが
なんと壮絶な殺し合い様相の回があります。
失ったものに心囚われている女に紗名が捕らえられ
それを助けようと蔵六たちは奔走しました。
実際、紗名にはとんでもない力があり、
制御できないというのは人界の危険そのもの。
したがって人間社会はアリスの夢が扱える者を
幽閉・管理しようとした。
そして、、人間というやつはいつだって
それを利用しようとする。
ここに頑固じいさん蔵六が一石を投じるお話ですw


第4話
自分が殺されるかもしれない極度の恐怖から
失禁してしまう紗名。
助けを求める意識の中で
未来の、お姉さんになった自分に出会います。

未来の紗名「なんだ、ここに来たのか。
 ちょっと反則だと思うぞ? 私と話すのは」

紗名「お前、知ってる気がする。 誰だ?」

「私か? んーーーそうだな、、
 私は君が知らないカッコイイお姉さんだ」

「研究所の中で私に話しかけたヤツか?」

「まあ、、そのうちわかるよ」

「薄い!」

「ん?」

「大人なのに!
 早苗の方がちゃんとおっぱいがある!」

「お前、その言葉わすれるなよ??
 あとでギャフンって言うぞ?」

「なあ、私は人間じゃないかもしれないんだ…
 バケモノかもしれない… 」

「自分が何者なのか、
 わかってる人なんてほとんどいないさ。
 私だって まだ探してる最中だ。
 これは余計な話だけどな。
 でも私は、すごくついてたんだよ。
 わからなくても
 ちゃんと教えてくれる人が周りにいた。
 君にもいるはずだ。
 呼んでみるといい その人の名前を」

「蔵六!」

とつぜん目の前に現れる蔵六 〜中略〜
囚われた紗名に、心囚われた女に、蔵六は言います

「あのな紗名。お前さんが人じゃなかったとして、
 それが何なんだ? バカなことばかり抜かすな。
 いいから一緒に帰るぞ、紗名。
 ミリアムさんとか言ったね?
 あんた、この子が人間じゃないと言ったが。
 じゃあ聞くが、人間ってのは何だ?
 平気で子どもを撃てるお前さんは人かね??」

ミリアム「そういう話ではありません」

「たしかにこの子は危なっかしい。
 目を離すとすぐに騒ぎを起こす。
 迷惑もいいところだ。
 でもな、、そんなのは誰でもやることだろ!
 間違ったら反省して次から直せばいい。
 それだけのことだ。
 それにこの子は 飯がうまければ喜ぶし、
 不器用なりに人を気遣ったり、
 顔色を伺ったりもする。
 面倒を起こしたときだって、
 悪気があって何かしたことは一度もなかったよ。
 紗名はそういう子だ!
 ちゃあんと心がある!!」

ミリアム「ですから、そういう個人レベルの話では
 ないんです。そもそも貴方は彼女をどうこうでき
 る立場ではないと、、」

「聞けよ! 年寄りの話だ。
 俺たちはどのみちみんなどこかしら不完全だ。
 みんなそれぞれ一人だとわからないことや
 できないことがあって
 もたれあって何とかやってる。
 あんただってそうじゃないのかい?
 なあ、この子がもしお前さんの言う通り
 エイリアンみたいなものだとして、
 そりゃ本当に問題なのかね?
 一緒にやっていくことは本当にできんのかね?」

紗名「な、なあ蔵六、、何言ってるんだ…
 だって 私は 人間じゃないんだぞ?
 お前にすごい迷惑かけるんだぞ?
 早苗(蔵六の孫娘)にもだぞ?」

「だからどうした?
 お前が何者だろうと

 しんどい時は誰かと一緒にいるもんだ。

 無理するな紗名。
 大体な、どんな理屈があろうと、
 こんな乱暴な連中の所にいてやる道理はない!
 お前さん、外に何があるのか見たくて
 出てきたんだろう?
 だったらそうしろ。 言ったことは曲げるな。
 俺はな、曲がったことが大嫌いなんだ」


時が経ちすぎてしまいましたが たぶん、、
初見は号泣してしまった気がします
振り返った今見なおしてもだいぶやばいです
こんな風に身を賭して信じてくれる、
寄り添ってくれる《大人》が、、
どれほどいるのでしょうか
きっとみんな言われたい言葉じゃないのか
大人は、大人とは、、きっと、
《受け入れてやれる器量》
《成長を待つことができる度量》
そんな気が、、するのです!!

物語では人間じゃない紗名ですが、
まるっきり人に当てはめることができます
誰もが生きている中で忘れがちなこと
未来の紗名の台詞「私はすごくついていたんだよ」
この台詞がみんなにあったら、
すべての人にあったら、、どんなに素敵な世界か
そう思うのです
たったそれだけのことがどんなに豊かなことか
わたしたちにとってどれだけ大切なことか

相手が自分の思い通りにはならないこと
そうだとしても心からその相手を信じていること
この感じは、、家族そのものではないでしょうか
家族でも受け入れられないことはたくさんあります
だからといってその全てを問い質すことはしません

すべての人が家族のように、なんてのは
夢物語かもしれません
ただ、それが《ありえないわけじゃない》
そう思えるのは、希望のようにも感じるのです

そして できるなら自分も
ちゃんと教えられる、までいかなくとも
ちゃんと伝えられる大人でありたい



最終話まで『アリスと蔵六』を見て感じるのは、
その流れのゆるやかさ、です。
このあたたかさは稀に見る快挙でした。
性急な展開のない物語で
かつてないほどの実感があったこと
見返してみてもとんでもない作品です☆


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Taisuke [HOMEPAGE]