断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2017年04月30日(日) 「光のお父さん」

その本は本屋さんに山のように積まれていた。

 『光のお父さん』  マイディー
  お父さんは、齢60を超える光の戦士だ。
  ひたむきに生きるお父さんの姿を見て…
  たくさんの人がエオルゼアへやってきた―

あまりの積まれ方に衝動買いしてしまいました!
後から考えるとどうも実写ドラマ化する余波ですw
テレビ見ないから全然知りませんでした―
「光のお父さん」は今は亡き大杉蓮が演じています
(現在2018)

 《光のお父さん計画》
 齢60を超えるゲーム好きの父に
 オンラインゲーム
 ファイナルファンタジーXIVを遊んでもらい、
 自らは正体を隠してお父さんと冒険を続けて
 いつの日か自分が実の息子であることを
 打ち明ける、壮大な親孝行計画である―

光のお父さんとは、ゲーム中における勇者の通称、
《光の戦士》に由来するものですw
この計画、根本的には遊びじゃありません。
「お父さん」は胃癌でした
しかし早期発見のために全摘出手術されます。
ただ食生活は当然ながら激変。
その時、病室で老いた父を見たとき。
ふとこの計画を思いついたらしい(リアルです)

「僕はこの人が死んだ時、泣くのだろうか?」

これが、、読み始めると止まらない!
わたしはオンラインゲームこそしないものの、
これまでのファイナルファンタジーは、、
かなりキツめに遊んできました!!
ボスとか一瞬で確殺するまでのやり込みです☆
そういうわけで微妙には把握できますw
しかしながら主題はゲームじゃありません。
社会人になって父との会話もどうしたらいいか
わからない息子がオンラインゲームの力を借りて
なんとかしようとする姿です!
著者マイディー氏の文章能力は高く、
人として何を大事とするか、何をたのしむかが
おもしろおかしく毎回提示されており、
これがまたすごいのだ!

 わたしは泣いてしまいました

わたしはオンラインゲームはしません。
見知らぬ人と遊ぶというのに抵抗があるからです。
基本的にゲームというのは自己満足です。
自分が強いから人を助けられるのです。
遊びで他所様が強いのを見せつけられて、、
何がたのしいもんかい!!
そう思っているわけです。
ところが、、この本には真逆の展開が待っています
オンラインで知り合った人たちが
ある意味でオンラインだからこそ知り合える人たち
の話となっているからです!
わたしには運悪くこれまで縁がなかったような世界
が、どうやらあることを知ることができました

たとえゲームでも人間の器がつきまとう

ファイナルファンタジーXIVはチームワーク。
全員が頑張らないと凶悪な敵には勝てない仕様。
誰かのミスで全滅したりするからこそ、
面白いのかもしれません(爆)
全滅してしまえば攻略ははじめからやりなおし。
せっかくなので
どんな感じか少し抜粋してみます


 インディさん(光のお父さんのプレイヤー名)、
 この次は今から言う2点に注意して戦って下さい
 1)ガルーダが消えたら岩に隠れる
 2)羽が出てきたら羽を優先して破壊する
 この2つを失敗するとパーティは全滅します

 「腹が立つ!」(光のお父さん ガルーダ戦にて)

 イライラしてきたんだな…
 父は60過ぎた高齢ゲーマー。
 なれてきたとはいえ複雑な操作は難しい。
 自分のミスでパーティ全滅を繰り返す…
 そんな自分に腹が立ってきたのだろう。
 羽の処理は練習が必要だ。繰り返すしかない。
 ギスギスオンライン。
 FFXIVをこのように形容する人もいる。
 難易度の高い戦闘により全滅を繰り返し、
 仲間との雰囲気が悪くなってくる。
 父は今初めてこのギスギスに触れているのかも
 しれない。
 下手をするともう嫌になってしまいFFXIVを
 やめてしまうかもしれない…
 僕もかけるアドバイスの言葉が見つからず
 無言になってきた。
 重い空気。
 しかしそんな空気を一変したのは、
 いつもあっけらかんとしているきりんちゃんの
 一言だった。

 「もう少しでしたね〜♪
  時間いっぱいまでがんばりましょ〜♪」

 僕はハッとした。
 今の父に必要なのは、、
 攻略方法のアドバイスじゃない。
 きりんちゃんが発したその言葉なんだと。
 その後も何度も何度も全滅を繰り返しはしたが、
 少しずつ敵を追い詰めていく。
 トライ&エラーの繰り返し。
 どれくらいの時間戦っただろう?
 ついにガルーダは倒れた。
 父はギスギスに捕らわれそうになりながらも…
 何度も自分のミスで全滅する苦痛を乗り越え…
 ガルーダに打ち勝ったのだ!
 でも僕は… その事よりも…

 「きりんちゃん! よくがんばったっ!!」

 別に僕がそうしてくれと頼んだわけではない。
 でもこの日、きりんちゃんは全滅する度に
 父に声をかけてくれていた。
 父に何度も何度もかけてくれた「がんばろう」
 それは「がんばって!」ではなく…
 「がんばりましょう!」「がんばろう!」
 「がんばって」という言葉には「あなたが」と
 いう言葉が隠れている。
 「がんばろう」という言葉には「一緒に」という
 言葉が隠れている。
 きりんちゃんの言葉にはいつも「一緒に」という
 言葉が隠れているように思う。
 この子はきっと純粋にそういう気持ちをもって
 いるんだ。

 「一緒にがんばろう」という言葉は、
  人を前向きにする力がある

 たかがゲームとはいえ、オンラインゲームは
 人と人とが協力して何かを行うというもの。
 人が人と関わる以上、
 ギスギスする事も当然ある。
 でも、ギスギスするのはシステムやゲームの
 せいではない。
 ギスギスするのは、
 人間としての器の話だと僕は思う。
 他人の失敗、自分の失敗…
 そういった《失敗》をどう受け止めるのか。
 そしてそれに対して自分はどういう行動をとれる
 のか?
 それがこの世界でとても大切な事なのだと、
 きりんちゃんが僕に思い出させてくれた。
 その事が僕はとてもうれしかった。

 「みんなもこうして努力しているのですね。
  クリアできて気持ちいいです」
     (光のお父さん ガルーダ戦にて)



たかがゲームといえども、、
◎ゲームでしか味わえない経験や感動がある◎
これが事実です!
その人のこと、会った事がなくても、
その言動がその人のことを教えてくれる

もしそうならこれもダンスかもしれない

 《その人のことがわかる》

これはものすごいことです
それは、、真実そのものだと思うんですよ☆


『光のお父さん』最終章
それは是非あなたの心で確かめてみてください!

あそぶことも一生懸命。
一生懸命な自分自身はきっとどんな時も最高です
一生懸命と言うと追われるような気分になりそう
ですが、そっちじゃありません!!
自分をしっかり発揮できること
それが一番の場所をつくってくれると思うのです


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