| 2015年12月06日(日) |
「Yoshikuni Ichinomiya 展」 |
そのときは 突然おとずれた―
「もしかして… タイスケさん!?」
この日、わたしは画家の瞳さんと某ギャラリーに お邪魔したのです! それも、おもいきりの成り行きです!!
『Yoshikuni Ichinomiya Solo Exhibition』 11/9 〜 12/6
折しも展示会最終日ッッ その作品は《Stripe》シリーズと呼ばれてました! 線と面、色と色の境界が描かれた、 ストライプの世界☆ それは初めての世界じゃなかった…
見覚えが、、、あるッッ
そう… こないだおもいきり瞳さんの作品と 同じ展示会で見ていたのです!!(爆)
これから先は、そのときの印象を避けるわけには いかないので勇気をもっていきます!
先日は瞳さんをはじめ、 ほかの画家たちとの共同展示会。 《Stripe》作品の様相は他作品とは明らかに 一線を画しておりました。 そのうえ《Stripe》の作品は特に薄暗い壁に掲げ られており、どうにも難しい感じだったのです! そして なんだかその一角だけ妙な風の音まで していた!(超実話
夏は終わってたけど、なんか怖かったんです―
そういうわけで あのときはかなり。 かなりむずかしかったッッ
実は、その作品。わたしが初めてバレエの舞台に 立ったとき、ヒロインの女の子のお父さんの作品 だったのです!!! 最初のおどろきの声は その子のお母さんッッ
当時のわたしはバレエの舞台で踊ったこと… ありませんでした 踊ったこと、、なかったのに主役でした(爆)
先生の娘には 「誰の為のミューズだよッッ」とも言われたほどw 今思い出しても鼻血でるくらいの配役ですッッ 正直言ってなぜあのときあの舞台に立っていたのか MY人生、七不思議のひとつですw とにかくみんなの足を引っ張らぬよう、 全力で練習した。スタジオ合宿にも参加してw 演目は『ジゼル』 心臓が弱いものの踊りの大好きな村娘ジゼルに アルブレヒトは貴族という身分を隠して近づく。 ふたりは想いを通わせるが ジゼルに恋するヒラリオンにより身分が暴かれて しまいます。 夢を砕かれ錯乱状態となり息絶えるジゼル。 結婚を前に亡くなった処女の精霊ウィリが集まる 森の沼のほとり。 精霊の女王ミルタにより仲間に迎え入れられた ジゼル。 ジゼルの墓に許しを請いにやってきたヒラリオンは 鬼火に追い立てられます。 ウィリたちは森に迷いこんできた人間や裏切った男 を死ぬまで踊らせる精霊。 ウィリたちがヒラリオンと遊んでいる間、ジゼルを 失った悔恨にくれるアルブレヒトは見事彼女のお墓 にたどり着きます。 漁夫の利です! 亡霊となったジゼルと再会するアルブレヒト。 しかしミルタに捕獲されてしまうアルブレヒト! 力尽き 死に至るまで踊らせるミルタ!! ジゼルはミルタにアルブレヒトの命乞いをします― 心優しいジゼルは命を賭して踊ります。 いや、もう死んでます 死んでました!! 死んでるのにッッ
つまりわたしは最低の男の権化のような役回り!! そしてそんな最低の男の命乞いをしてくれた女の子 のリアルお父さんとお母さん!!!
なんだかわかりませんが 心の中で叫ぶほど謝っていた気がします
「貴族ですみませんでしたッッッ」
そんなわたしの心境とは裏腹に、 たいへん明るく迎えられた展示会w こんな気持ちは人生はじめてですッッ☆
そして… 以前見た感じとはまったく異なる印象が訪れます! まず、以前とは違って明るい会場!! そしてひとつではない《Stripe》の作品群ッッ まったく空間が違いました!!! おそらく先日は、他作品との次元の違いに 違和感を感じていたのだとおもいます― なにしろその直線は圧倒的に “直線” でどう見ても 機械的な印象を受けてしまうのです! あらためてその作品を見てみると、、 均質に塗られた色面と定規で引いたようなシャープ な線の組み合わせは、一見 幾何学的でありながら 豊かな情感と繊細なニュアンスをたたえています! 解説を聞いて唸ったのは、、 システマティックかつ精密に描かれた線は、定規や マスキングテープも使わず、フリーハンドで塗られ た圧倒的手仕事ッッ!!! マジかーーーー これは、これは聞かないとわからないよ 絶対。 ここで感じたのは “正確無比すぎる” ですw だって何度も繰り返し色を重ねての作品ですよ?? 薄く溶いた絵具を綿布の上から刷毛で染み込ませて 一つの色が沸き立つまで何度も繰り返し重ねていく 地味な作業…って、えええぇぇええぇえッッ!?
気の遠くなるような何かを感じました そう、これが “芸術” です 負けられない。 そうおもったのです
某サイトに仕事コメントの記載を見つけました!
「根底には、 “色で人間はうそをつけない” という 漠然とした確信があるからなのかもしれません」
唸りました!! わたしも “ダンスで人はウソをつけない” と感じて います。 きっと、真剣にしていることは すべてにつうじています。 どんなことにも真実があらわれてしまうのだと おもうのです。
そしてもう一つわかったこと。 それは、芸術は見方・その空間によって こんなにも感じ方がちがってくるのか、 という現実です。 ◎やはりこればかりは一事が万事と言えそうです◎
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