ブッダ最後の旅を記した『涅槃経』 一度 大病を患ったブッダは、 旅が進むにつれて刻一刻と死へと向かいます― ブッダは自らの運命を賭して、移ろいゆく現実を ありのままに受け容れる生き方を示します。
《諸行無常》
いよいよブッダの命も終盤! 早速いきましょう☆
大病を患って命を落としそうになったブッダ、 しかしその後気合いで回復。 旅をつづけていた― チャーターラチェーティアに到着した一行。 ブッダはアーナンダに言った。
「アーナンダよ、 いかなる人であろうとも 四神足を成し遂げた者は、 望めば 寿命のある限り、 あるいは寿命よりも長く この世に留まることができるのだぞ」
しかしこのとき。 アーナンダはマーラ(悪魔)に取り憑かれていたw マーラはブッダの生涯の中で何度も登場、 仏教を終わらせようと活躍していますw このときもマーラは ブッダを早死にさせようと邁進していた! 目に見えない活躍は突然実を結びます。 努力って大事だわ。 あきらめたブッダは言いました。
「アーナンダよ、 すべてのいとおしい人たちとも死別の時は来る。 無常転変していくものに向かって 《壊れずにいつまでもそのままでいてほしい》 と望んだところで無駄なことだ。 そんなことはあり得ないことである。 私は三ヶ月後に涅槃に入るであろう―」
ブッダは「あなた達が望むのなら寿命延ばせるよ」 と言ったのに、アーナンダはきいてなかった(爆) どうしたアーナンダ!? こうして、、《こりゃマーラのせいだ!》 っていうことになりましたw マーラ大活躍ですッッ☆
先生の説明。 「マーラってのは悪魔とか魔とか言われますけど、 仏教の中にはしょっちゅう出てくるんです。 目的はひとつ。 《仏教がこの世に広まらないようにしたいと 願う存在》です。 アーナンダは頭の良い弟子ですから、 ブッダの心を汲み取れないわけがないんです。 しかしこのときアーナンダはボケてしまった。 そこでこう考えるんです。 それは本人の意思ではなくて 仏教を妨害する何らかのものが アーナンダに取り憑いたんだ、とw マーラが出てこなかったら… ブッダは今日も死んでませんからね(爆)」
ここから先生の超解釈キタ―
「当時の人としては、 ブッダはとにかく亡くなったんです。 これは歴史的な事実です。 しかしブッダほど素晴らしい人が 《寿命がきたから亡くなりました》 っていう単純なことでいいんだろうか? それには意味があるに違いない! それはマーラが画策したんだ。 だがしかしブッダはその画策を利用して 《諸行無常》を人々に示すために あえて涅槃に入ったんだ、と。 もしブッダが亡くならなかったら、諸行無常を 弟子たちが感じることはできなかったのです」
◎伝説とはこうしてうまれるのでしょう◎ 〜マーラの登場は人的 言いがかりです〜
先生の興味深い解釈はつづきます 「本来的に仏教で言う諸行無常っていうのは、 一瞬一瞬に全てのものが生まれて消えてゆく、 だから一瞬前、 数百分の1秒前の自分と 今の私とは違うもの。 例えばこの鉛筆。 昨日と今日では同じものなんですが、 千年とか一万年置いとけばボロボロになるわけ。 ほんで《これはいつボロボロになったのですか》 と質問した場合、どう考えたってそれは 一瞬ごとに変化していったものが積み重なって ボロボロになったとしか答えようがありません」
〜わたしたちも毎日 絶賛 劣化中〜 諸行無常なう
「仏教が扱うことは人間の苦しみだけですから。 その苦しみの原因は何かというと、 《世の中を正しく見ることができないから》。 現実と思いの間のギャップが苦しみの素になる。 で、現実は《諸行無常》なんですが、 私たちはそれを諸行無常と見ないわけです。 ブッダは視点を変えて世界観を変えて、 自分の感性を変えることによって “苦しみでないように感じとれる自分” を おしえてくれるのです」
苦しみになる、ってたいてい怒りとか激情に かられたときではないでしょうか? 実のところ心を鎮めたら何とも思わなかったりw 苦しみにしないためにはまず最初に受容。 それから抗ったりするのが順序な気がします。 大事なのはこの《順序》を間違えないこと!! 自分を見つめることができない人に共通する 技は、《誰かのせい》にすること!!w わたちたちは、いつだって《マーラのせい》に できるのだ☆
余命三ヶ月となったブッダは自らの死を受け容れ、 精力的に教えを説きはじめた―
つづく
|