断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2015年11月21日(土) 諸行無常なう

ブッダ最後の旅を記した『涅槃経』
一度 大病を患ったブッダは、
旅が進むにつれて刻一刻と死へと向かいます―
ブッダは自らの運命を賭して、移ろいゆく現実を
ありのままに受け容れる生き方を示します。

 《諸行無常》

いよいよブッダの命も終盤!
早速いきましょう☆

大病を患って命を落としそうになったブッダ、
しかしその後気合いで回復。 旅をつづけていた―
チャーターラチェーティアに到着した一行。
ブッダはアーナンダに言った。

「アーナンダよ、
 いかなる人であろうとも
 四神足を成し遂げた者は、
 望めば 寿命のある限り、
 あるいは寿命よりも長く
 この世に留まることができるのだぞ」

しかしこのとき。
アーナンダはマーラ(悪魔)に取り憑かれていたw
マーラはブッダの生涯の中で何度も登場、
仏教を終わらせようと活躍していますw
このときもマーラは
ブッダを早死にさせようと邁進していた!
目に見えない活躍は突然実を結びます。
努力って大事だわ。
あきらめたブッダは言いました。

「アーナンダよ、
 すべてのいとおしい人たちとも死別の時は来る。
 無常転変していくものに向かって
 《壊れずにいつまでもそのままでいてほしい》
 と望んだところで無駄なことだ。
 そんなことはあり得ないことである。
 私は三ヶ月後に涅槃に入るであろう―」

ブッダは「あなた達が望むのなら寿命延ばせるよ」
と言ったのに、アーナンダはきいてなかった(爆)
どうしたアーナンダ!?
こうして、、《こりゃマーラのせいだ!》
っていうことになりましたw
マーラ大活躍ですッッ☆

先生の説明。
「マーラってのは悪魔とか魔とか言われますけど、
 仏教の中にはしょっちゅう出てくるんです。
 目的はひとつ。
 《仏教がこの世に広まらないようにしたいと
  願う存在》です。
 アーナンダは頭の良い弟子ですから、
 ブッダの心を汲み取れないわけがないんです。
 しかしこのときアーナンダはボケてしまった。
 そこでこう考えるんです。
 それは本人の意思ではなくて
 仏教を妨害する何らかのものが
 アーナンダに取り憑いたんだ、とw
 マーラが出てこなかったら…
 ブッダは今日も死んでませんからね(爆)」

ここから先生の超解釈キタ―

「当時の人としては、
 ブッダはとにかく亡くなったんです。
 これは歴史的な事実です。
 しかしブッダほど素晴らしい人が
 《寿命がきたから亡くなりました》
 っていう単純なことでいいんだろうか?
 それには意味があるに違いない!
 それはマーラが画策したんだ。
 だがしかしブッダはその画策を利用して
 《諸行無常》を人々に示すために
 あえて涅槃に入ったんだ、と。
 もしブッダが亡くならなかったら、諸行無常を
 弟子たちが感じることはできなかったのです」

◎伝説とはこうしてうまれるのでしょう◎
〜マーラの登場は人的 言いがかりです〜

先生の興味深い解釈はつづきます
「本来的に仏教で言う諸行無常っていうのは、
 一瞬一瞬に全てのものが生まれて消えてゆく、
 だから一瞬前、
 数百分の1秒前の自分と 今の私とは違うもの。
 例えばこの鉛筆。
 昨日と今日では同じものなんですが、
 千年とか一万年置いとけばボロボロになるわけ。
 ほんで《これはいつボロボロになったのですか》
 と質問した場合、どう考えたってそれは
 一瞬ごとに変化していったものが積み重なって
 ボロボロになったとしか答えようがありません」

〜わたしたちも毎日 絶賛 劣化中〜
 諸行無常なう

「仏教が扱うことは人間の苦しみだけですから。
 その苦しみの原因は何かというと、
 《世の中を正しく見ることができないから》。
 現実と思いの間のギャップが苦しみの素になる。
 で、現実は《諸行無常》なんですが、
 私たちはそれを諸行無常と見ないわけです。
 ブッダは視点を変えて世界観を変えて、
 自分の感性を変えることによって
 “苦しみでないように感じとれる自分” を
 おしえてくれるのです」

苦しみになる、ってたいてい怒りとか激情に
かられたときではないでしょうか?
実のところ心を鎮めたら何とも思わなかったりw
苦しみにしないためにはまず最初に受容。
それから抗ったりするのが順序な気がします。
大事なのはこの《順序》を間違えないこと!!
自分を見つめることができない人に共通する
技は、《誰かのせい》にすること!!w
わたちたちは、いつだって《マーラのせい》に
できるのだ☆

余命三ヶ月となったブッダは自らの死を受け容れ、
精力的に教えを説きはじめた―

つづく


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Taisuke [HOMEPAGE]