| 2015年10月02日(金) |
「単なる暗闇ではない」 |
※つづきです
進展が始まっている分野、それは―
心の中心ともいわれる《意識》の科学
私たちがもつ《意識》は、実は科学において究極の 謎とされてきました。感覚、感情、行動、記憶など 脳内には無数の機能があります。 これらは関係する脳細胞が発見され、 メカニズムが解明されています。 しかし、人の心にはこれらの機能すべてをひとつに 統合するものが必要です! それが《意識》、 “その人らしさ” をつくりだす、言わば “自我” 。 しかし脳内で《意識》がどうやって生まれるのか まったくわかっていませんでした。 近年、究極の謎に新たな光が当たり始めていた―
20周年を迎えた国際的な意識学会の会合には、 脳科学だけでなく哲学、心理学など、 分野を越えた研究者が集まっていた。
「意識は脳の中ではなく宇宙に量子として漂う」 という説。
「そもそも意識など存在せず、 我々の幻覚にすぎない」という説。
あらゆる可能性が議論されていました。 しかし、どの説も それぞれ解決できない矛盾を抱えているようです。 その中で今、脳内で意識が生まれることを矛盾なく 説明できるという最新の理論が注目を集めていた―
意識研究をリードする第一人者 クリストフ コッホ 博士 ジュリオ トノーニ 教授
2人が推進しているのは《統合情報理論》! これまで膨大な数の意識研究を見てきた博士たち。 意識をつくる細胞はなぜ脳内に見つからないのか? そんな長年の謎も《統合情報理論》なら 解けるというのです!!
番組では、わかりやすくこう述べられています。
脳内には暑い寒いなどの感覚に関する情報や 楽しい悲しいなどの感情、 過去の出来事の記憶など膨大な情報があります。 この理論ではそれらの情報が複雑につながり、 蜘蛛の巣のようにひとつにまとまったものが 意識だと考えます。 つまり意識は脳内の特定の場所にあるのではなく 膨大な神経細胞が複雑な繋がり方をしてひとつに 統合されたときに生まれる、というものです―
うおお、なるほど!!! なるほどね!!! \(^o^)/
コッホ博士は言いました。
「私たちは昏睡状態の患者に 意識があるのかないのかを測定する方法を 開発する必要があります。 そのためにも脳の、ある部分ではなぜ意識が 生まれ、別の部分では何故生まれないのかを 教えてくれる理論がなによりも重要です。 私は統合情報理論がその候補だと思うのです。 すべてを変える革命が今起こっています!」
統合情報理論では、《意識の大きさ》を 世界で初めて数式で表すことに成功しています☆ す、すごっ! それ…物凄い成果じゃない! 極めて複雑な数式でしたが、 脳内の神経細胞の数が多く つながりが複雑であればあるほど 意識の量が大きくなることを表しているらしい。 意識研究の最前線とされている統合情報理論。 これが完全に実証されれば―
脳が死ぬと神経細胞のつながりが無くなり 心は消えることになる
立花さんは博士に問いました。 「死と生についてはどう考えますか?」
コッホ博士は答えます。
「脳機能が消失したら、 残念ながら私の心も消える、ということです。 それは毎晩深い眠りに落ちるときのようなもの 熟睡しているとき、 あなたは消えてなくなっていますよね? 残念ながら死においても 同じことが起きると考えている。 単なる暗闇ではない、何もない状態なのです。 そうでなければいいのですが、 事実は直視しなければなりません。 死後の世界があるという証拠は 何も見つかっていないのです―」
次回はいよいよ臨死体験最終不思議、 神秘体験に迫ります!
つづく
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