目が覚めたのは22日 23:00頃のこと。 それから先は頭痛が襲ってきては耐え、 耐えては襲ってきました。 体勢はまるで変えられず、下半身は何も感じません。
自分の状態に、素直におどろいた
触っても感覚がまるでありません。 つねっても痛くない!! あれだけ麻酔が即効したわたしです。 存分に効きすぎているんでしょうw 夜間、巡回してきた看護師さんに尋ねられます。
「タイスケさ〜ん、足先グーパーできますか〜?」
ぜんぜん出来ない。 よほど効いてるんだろうなw ◎そのうちそんな牙城は打ち砕かれます◎ 巡回に来る看護師さんに毎回尋ねられたとき、 ふと疑問がうまれた。
ほんとうに効いてるだけ??
ぜんぜん出来ない。 まったく出来なかったんです。 動かないんです
「もう8時間は経過してるからね〜 そろそろ動くようになるとおもいますよ」
「同じ系統の手術した子は動いてるけどねえ」
こんな一言を何度も聞いているうちに、 疑いが確信に変わっていきました… 特に、比べられてることが重くのしかかった 〜これって自分だけじゃないの!?〜 5年前、医者からかるく言われたこと。 「もう治ることはない。今の医学では治せない」 わたしは簡単に失うことを知っています。 それを思い出したとき、混乱して自分を見失いました 《本気で動かなかったからです》 何万分の一とかで動かなくなったんじゃないのか
2:30 くらいだったと思います 不安が止まらなくなって爆発した 気がついたら叫んでた 絶叫してた
「なんで動かないの? なんで動かないの?? なんで動かないの??? 動け! 動け!! 動けよーーーーーーーーッッ!!!」
冷や汗がドクドク出た 動かなくなったら何のために手術したんだ ぜんぜん意味がわからない こんなところで踊れなくなるわけにはいかない まるで感覚のない下半身にゾッとした どんなに泣き叫んでも動かないんです!!
看護師さんが慌ててやってきました
かといって看護師さんも、 “絶対大丈夫” とは言ってくれません、言えないよね 頭がおかしくなりました っていうか、もうおかしかったとおもう 看護師 t原さんは決断します
「よし、背中の針を抜こう」
わたしは知りませんでしたが、 このときも背中から麻酔は入っていました。 “麻酔を外すことで、動くことを確認させる” t原さんはきっとそう判断したんだとおもいます。
確認させないと何をしでかすかわからない
t原さんは言いました。 「これを抜くと後が大変になるよ?」 それもそのはず、麻酔ですから動くようになれば、 次は激痛がくる。 激痛には対処できない。 それでもいいか? そんなことを聞かされた気がします。 わたしに迷いはありませんでした 自分のカラダのまことが知りたかった
1時間後。 地味にじんわり痺れながら、 指先から動くようになっていきました 安心した 安心した 安心しました
わたし自身、限界超えてたとおもいます 麻酔の効きようは人によって千差万別。 それでも、知らなければ判断できません 経験ある人はきっと上記読んだら笑うでしょうw でも、これは ほんとうのことです
確認できたはいいものの今度は激痛が襲います。 上記のやりとりがあった以上、忍耐しかないw 自分で頼んだ以上は責任をとらなきゃ ところが苦痛を凌ぐ気合いにも限界があった。 最終兵器は《座薬》でした― 入れました もうたまりませんでした こうして長い夜が明けたのです
取り乱したわたしでしたが このときのt原さんの対応には甚だ感謝しています
◎夜を越えて看護師 t原さんの質問を受けました◎
「ナースステーションで話題になってるんだけど、 タイスケさんの枕元にある人形は何?? あんな人形飾ってるけど、 どんなダンスを踊るのかしらね〜 って (爆) 」
なんてこった そんなことになっていたとは―!! 枕元には確かに人形を置いてましたw たぶんわたしの他にこの人形を “あやしい” と思わ ないのは患者仲間の高瀬さんしかおるまい。 その人形は入院当日にお見舞いでいただいたもの。 人形をつくった人のことを知らなければ、 誰しもこう思うでしょう 《あやしい人形》 患者大先輩の小笠原さんがつくってくれた人形。 小笠原さんは金髪のスーパーサイヤ人みたいな人w 花束をもった女性の人形。 それは、小笠原さんが挑んできた趣味の集大成。 レース編みから人形、折り紙。 その全てが組み込まれています!
でも、顔がないんです もう、そうとう、あやしいんですよw
でもそんなこと言えやしません。 だって、どれだけ時間かかったかわからないもん。 その気持ちを足したら飾っておかないわけにいかない! どんなにその人形をあやしまれようと、 わたしのダンスにまでそのあやしさが及ぼうとも、 わたしは飾ります。飾りますとも。 ここに置いてあるのは、わたしの度量そのものです☆ 小笠原さん言ってたw
「へのへのもへじでも書くといいよ」
できるかッッ 失敗したらそれこそ大惨事だ!! 売店のお姉さんがイヤな目で言ってたw
「タイちゃ〜ん、ちゃんと枕元に置いとかなよ??」
t原さんが小笠原さんのこと知ってて本当によかったw 一言で済みました! 〜簡単に納得してくれた〜 小笠原さんはそれくらいの人なんです 笑笑 知らない人だったらおそろしく説明が必要だったはず。
たすかった
こうして人形は伝説になりました しかし、人形伝説はまだつづきます。 わたしが本気で伝説にしようと誓ったからですw 目指す未来は “この人形のおかげで退院できた”
もうひとつ追記。 昨日はk野さんも病院に来てくれました! メッセージ「これから冷やかしにいきます」 映画のタイトルかとおもいましたねw
23日午前中。 ◎ちかちゃんがお見舞いに来てくれました◎ ボリショイに留学していたバレエダンサーの女の子。 手術のため、福大に入院するとのこと。 チェキにメッセージも書いてくれました。 “まだまだこれから!”
◎麻酔科 t医師が病室に来てくれました◎
「背中の針、取り除くけど あと少しなら 撃っといてもいいよ?(麻酔)」
「撃っといてください」
わたしの即答に先生たじろいでたw 局所麻酔アナペイン。 効くね! 超効くね!! 知覚麻痺効果で、初めてぐっすり眠れました
◎昼すぎ、院長先生が病室に来てくれました◎ 一目見て左脚に備えたボルスターを位置調整。
「この人は超人だからこうしないとダメ」
超人じゃないけれど、けっこう嬉しかったです。 本物の超人、いくらでも知ってますからw この調整でおそろしく痛みが引きました― いや、ほんとうに凄い。 さすが院長ッッ そう伝えると図に乗った院長は演説を始めました。 院長先生が時間あるときだけ聞ける偉大な演説。 これが出ればご機嫌で、いろんなこと教えてくれます。 vs院長の掟。 まずは演説を引き出すこと! 院長お付きの1階看護師二人。 院長が退室したあと、そう二人に言ったら 二人は全力で頷いて「よくわかってますね〜」って爆
◎myリハビリ担当PTマッキー来た◎ まったく動ける気がしなかった。
「今日はやめときましょうか〜 あっ! 僕、明日休みなんで〜」
この時のマッキーの笑顔が忘れられん 笑笑 カラダから溢れる休みオーラが半端なかった!! たぶん、これまでも、これからも、 この笑顔を超える笑顔は見れまいw 自分の受難とのギャップを量るトラウマ認定です。 いつまでも語り種となるでしょう ちなみに今でもこの話題でマッキーいじめてます。 病院を卒業するとき、いい思い出になるでしょうw
◎今日は自分が出演するはずだった本番当日でした◎ 三陸国際芸術祭2014 「時の輪 ― Passsing through our body.」 みんな、どんなダンスを踊ったのか 自分だったら、どんなダンスが踊れたのか クリスタルボウルは、どんな音色だったのか 悔しいけれど、今の自分には寝るしかない いいstageになっていてほしい そう祈りながら眠りにつきました―
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