| 2013年04月03日(水) |
決意と準備 誰からも誉められないこと |
Rebootを連続購入して、 「the K.O.G 塗装済完成品フィギュア(ガレージキット完成品)」 (バスターランチャーまで含めた全高17cm)の全員サービスに応募しよう! ※応募者負担金=35,000円、送料込み これがファイブスターのフツーのようですw マジで? すごいいね!
怖がらんでもよいぞ― 逃げ回っとる女の子というのはお前さんじゃろう 困っとるならわしらが力になるぞ!!
わ…わたし… 人を殺したの… だからばつを受けなくてはいけないのに… にげてしまったんです どうしたらいいのかわからないんです…
ぬぬ〜っ? それは凄いのお クリスティンちゅーのはお前さんかい? 刀おやじ! こういうときはこいつの出番じゃ!! おお! 説法じじいか? お前じゃ!! またわしか? ぬしら面倒はみ〜んなわしに回しよる! 仕方ないのお… 嬢ちゃんわしの話聞くか? わしらもな… つらいことがあったときにはここで語り明かすんじゃ… 騎士の力もその名誉と地位も 美しいファティマも 一般の人々にとっては手の出ない夢のようなものじゃ… 騎士はな そんな一般の人々の気持ちをよく知って生きねばならぬ お前さんはほかの人から見れば そんな羨ましいものをいっぱいもっていたのじゃ じゃが… 騎士の力をもって生まれた以上どんなことにも耐えねばならぬ つらいじゃろうが思い出すのじゃ 学校でいつも言われていたことを…
え…? “お前の母ちゃんお前を生んだら用なしだー!!” “掃除も洗濯もお前の勉強もみーんなファティマがやってくれるんだろ?” ちがうもん!! “おまけにとーちゃんとエッチすんのもファティマだ!母ちゃん用なし!” “こいつの父ちゃん無名のしょぼいMHにやられたんだ!!” “サイレンとバランシェファティマ持ってたくせにカスの騎士だ!!” “帝国の恥!!クズの騎士の子供!!” “お前の父ちゃんのおかげで帝国の評判ガタ落ちだ!!責任とれよ!!” ちがうもん!! ちがうもん… ちがうもん…
そうじゃな… しかしお前はそのことばに耐えられなかった… 耐えるべきを耐えず 逃げてしまったのじゃ… 力にな…
シバレース… 呪われた騎士のことじゃ… 星団法で裁かれ死刑となっても殺された少年は許してはくれまい お前がそれでも罪を償いたいと望むならシバレースとして 一生を力のない者たち 帝国のために捧げるのじゃ しかし… お前がこの先 騎士となって国の危機を救い 多くの民の命を助けたとて、誰からも誉められぬ 騎士としての誇りも人並みの恋もできず 帝国民だけでなく 星団中の人々から冷たい仕打ちを受け生きていかねばならぬ 星団法で裁かれるか さらにつらいシバレースとして生きてゆくか… お前はどちらを選ぶ? クリスティン・Vよ? (Reboot 6)
ファイブスター物語では、力ある者は“騎士”として描かれています。 しかしよくよく考えれば、わたしたちだって似たようなものです。 美しいものには憧れと中傷が入り乱れ、 力があればその力に見合った役割が与えられてしまいます。 力を持っていればしあわせかといえば、一概にそうは言えないでしょう。 社会的な役割がついてまわるのが世の常です。 力を持つ者には持つ者の悩みや耐えなくてはならないことがある。 その上で役割にとらわれることなく、それを乗り越えられるか。
もしかしたら 耐えることを知らなければ、真の意味で楽しめないのかもしれません
厳しい人間社会の中で人生を謳歌できるか、それはわたしたちの選択次第 それも「すべてを受け容れた上での選択」が求められる気がするのです つらいことを受け容れてなお、楽しさを見出せること それがただしい道を示すサインなのかもしれません
ハイランダー・クリスティン・V 本日より騎士団に復帰いたします!! 帝国、陛下 ならびに騎士団の皆様ご迷惑をおかけいたしました
よきことである 今後とも帝国のためそちの働き期待しておる ハイランダー
御意!!
ありゃ… 化けもんみたいに強くなってるぞ… すげえ迫力だクリス… 何があったんだ…
もう泣かぬ… もう恐れぬ 陛下に赤子を千人殺せと言わるれば殺そう! 一国を滅ぼせと言わるればこの手で灰にしよう! 戦と血しか知らずに死んでゆくことを恐れることはもうない たとえ花壇に花は咲かずとも私はもう一生に足りる恋をした! これ以上何を望むか! 生きる証はここにある! (Reboot 7)
楽しさを押し込んで役割に徹するは、すなわち強さかもしれません そんな迫力をわたしは見知っています すべてを切り詰め、手に入れる、揺るがないもの その張り詰めた感覚は凍てつくような空気そのものです 決してゆたかなものを感じないその鋭い空気には“凄み”を禁じえません そんな凄みをもつ者だけが成し得る世界があるという現実 その触れがたい凄みには怖さと裏腹に魅力があります これには不思議なものを感じずにはいられません その凄みの根幹にはあきらかな負の力を感じるからです 自分を追いやることでしか光り輝かないものもあるだなんて… その輝きは究極の美につながっています
わたしはそこにどうしても疑問が尽きません その“凄み”がプロフェッショナルを証明するものだとしても、 「凄い」その言葉が聞きたいんじゃない 凄さを証明したいんじゃない、踊りを証明したいんです 凄いじゃないダンスはどうやったら踊れる?見てもらえるんでしょうか?? 凄みがなかったら誰も、誰もダンスだと認めてくれないのでしょうか?? Oxford、カラムくんの踊りには負の様相がまったくありませんでした どこからどうみても踊るために鍛えた厳しさはない
だけど、だけど楽しさに満ち満ちているんです
カラムくんのダンスには見ているわたしたちをウキウキさせる力がある 踊りたくなる!! 凄くなくたって踊りには力があるんです 踊りは理屈じゃない わたしはダンスを、おどりを、それでいいのだとおもっています
もしかしたら、ダンスとは、その人自身の“純度”なのかもしれません!!
ジャンルを突き詰めていくと“やらなければならない”ことだらけです それをクリアしなければ踊ってはいけない世界だからです いつから踊りは“ねばならない”になってしまったんでしょうか そんなわけあるか!! おもいこみだ!! おどりは、ダンスは、すべてを許容してくれるはずです!! たしかに舞台に立つということは、どんなことにも耐えなければなりません すべての人を圧倒するには“化けもんみたいに強く”なければならないのです でも、圧倒するために踊っているんじゃない 圧倒するのは踊りを見てもらうため、すべての人に集中してもらうためです!!
準備 ダンサーが鍛えていることは準備ですよね
実際にクリスティン・V みたいな人はいます。 そんな人たちからみればわたしは野良犬みたいなものでしょう。 そうだとしても野良犬には野良犬の、意地がある。 わたしは彼らがふりむいてくれる“踊り”にする努力をつづけていきます
(つづく)
|