| 2013年01月19日(土) |
始まりにして終わりの物語 |
この日、わたしは新年会と称された美食倶楽部に参加。 当然のように有名店。 メニューを開きました。 なになに?
エビとキノコのアヒージョ (スペイン料理で有名な、キノコのガーリックオイル焼きです)
苺のリゾット (お待たせしました 今年も始まりましたよ)
…んんん?? そのキャッチフレーズに目を疑いました。 お待たせ!? って、そんなに待たせてる人いるの?? “たしかめなければならない” そう強く感じました。 ええ、もちろん止められましたとも。 しかし苺のリゾットなんてこれまで聞いたことがありません。 かわいいとも美人とも言い切れない女子店員さんにたずねてみました。
「香りは…ですけど、意外といけますよ!」
なんだその微妙な説明― やはり人間は突き抜けなければなりません 運ばれてきたリゾット、その香りはおもむろに苺“そのもの”!!
ちなみに初めてソロ踊ったときのタイトルは「ソノモノ」ですw
口に移すと世にもあたらしい味でした!! 苺の香りがする苺のごはん。。 まさしく世にも奇妙な冒険でした こ、これ無理― たちまちみんなの顔が歪んでいきます 味・香り・食感 すべてをひっくるめたりしたらもれなく新世界突入です!!
その世界はこれまでに味わったことのない驚異的混沌でした
トマトが野菜なのか果物なのか、なんて話ではまるで比較対象になりません。 ごはんが主食なら、苺は果物です。 いったいこのリゾットは主食なんでしょうか、デザートなんでしょうか!?
答えは食べた人間にしか出せない
結果論ですが、わたしはその答えを知りたがったということでしょう。 そのすべては人生が一度しかないことに起因しています しかしあえて言わせてもらいましょう。 わたしはただ楽しくしたかったのです。 その“楽しくしたかった”純粋な気持ちがこんな苦しい場所へ誘いましたw みんなが美味しいと言いながら食べられたらよかった 答えがわかった今、“新世界から逃れるには”わたしはその方法を探しました。 わたしは新世界に行かないことを望んだのですw そして探し当てたその手段、それは自分自身を守るための最大の作戦。
香りを嗅がずに“妙な味のごはん”としてかきこむのだ
この、世にもおそろしい【苺のリゾット】を頼んだのはわたしです。 すなわち、誰も手を伸ばさない以上、責務を果たさなければならないのはわたしですw これはたしかに挑戦でした。 挑戦としかいいようがなかったね もう二度とチャレンジしないための挑戦。 もう人生で二度とチャレンジしなくていいんです!!
まさかこんなリゾットがやってくるとはおもいませんでした。 ワインがほしいと思ってるのにお中元で洗剤が送られてくるあれと同じです。 ドラえ●んが出した道具がまるで役に立たないあれと同じです。 人生でだいじなのはそこで落胆することでなく、洗剤に寄り添うこと、感謝でしょう。 この場合、寄り添うことは味わうことでなく、一息にかきこむことでしたけどw
新しい世界を切り開きたくなくても切り開かねばならないときがある そんなことを学んだような気がします
もし挑戦しなかったなら苺のリゾットが記憶に刻まれることはなかったでしょう それと同時に今日の新年会そのものが記憶に残らなかったかもしれません しかし、その尊い挑戦は消せないものも生み出しました。 その味が消し去りたくても消し去れない!! 〜これは不幸とも呼べるでしょう〜 味わおうとしなければ知ることもなかったのです
さあアナタはどちらを選びますか?? わたしはこれからもホットケーキドリンク(COLD)を飲み続けるでしょう。 キズつかない人生なんてキレイごとですよねw
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