断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2012年12月10日(月) 「エウレカセブンAO」

空のアオ 海のアオ 地球のアオ 私のアオ  新たなる神話、再び―
『エウレカセブンAO』は2005年より放送された『交響詩篇エウレカセブン』の続編。
2025年の沖縄に暮らす新主人公、少年アオの新たな物語。
沖縄の離島・磐戸島で老医師トシオと共に島で暮らしていた少年“アオ”は中学校の入学式を目前に控えていた。 そこへ突如現れた謎の存在“シークレット”は、島に出現した“スカブコーラル”を狙い容赦のない攻撃をしかけてくる。 巨大なモンスターを前に為す術もない島民たちは、混乱に陥り逃げ惑うことしか出来なかった。 “アオ”は、島を守りたい一心で、偶然手にした鍵を使い日本軍の輸送艦に積まれていた軍用FPを起動させる。
それはかつて“ニルヴァーシュ”と呼ばれたIFOだった…

前作『エウレカセブン』ではエピソード25「World's End Garden」が特に好きでした。
一番たいせつなものは何か、それに主人公が気付く回です。
そんな続編ですので見ないわけにはいきませんw
って、今度は時間とか次元超える系!?  もうなんでもありな様相w
この日、ようやく最終話へたどりつけました。

 「ありがとう 父さん母さん
  俺は、俺たちは、この世界でなんとかやっていくよ
  だからせめて二人は送り返してあげないと…
  俺のからだがいつまでもつのか それは誰にもわからない
  だけど俺は信じる!
  父さんと母さんが選んでくれたこの時代の、
  この星の人たちが選び、勝ち取る未来を!!」

アオの言葉は共感できる  強く共感できるんです
実はまったくわたしたちにあてはまることだからです

 わたしたちのからだがいつまでもつのか それは誰にもわからない

この物語では、アオがフツーの人間ではないことでそれを教えてくれました。
さて、興味深かったのはTRUTHの劇中変遷ですw
その最後がすがすがしいものだっただけに外せません!!
後半はその存在がすべてから拒絶された者として世界を焼き払おうと君臨します。
しかし次の回では突然味方になってる!! いいね!いいね!いいね!
暗いものから解き放たれているだけでもほんとうによかった
この物語で素晴らしいのは―

 “あったことをなかったことにしないこと”

善悪や正義の名の下に一方を断罪しないことです。
そして、大人のあやまちを子が受け容れるものです。
〜こんなことなかなかできることじゃない〜
これはまったく原発にもあてはめることができます。
過去のことを悪だと叫んでも未来は変わらないのです。
大事なのはあることを受け容れて未来をどうするか。
選ぶのは今を生きているわたしたちだということなのです。
わたしたちは今を生きるとともにその未来に責任を負っているのだとおもいます

 「まだまだ見たりないな、この世界は」
 「そうか、行くのか…」
 「ああ! お別れだ」
 「じゃあな! またいつか どこかで」

これまでぜんっぜん見たりてなかった。
“見たりない”というよりも、景色は変わるんです!
今まで見ていたものの、色が変わる 違って見える

初めて自宅に戻れたとき、すでに世界は変わっていました

それがわかったとき、毎日が違うということに気付きました。
毎日はあたらしいんです。 繰り返しじゃないんです

 待ち受けてる運命に立ち竦み 怯えてた
 もう決して迷わないように強くなってゆくよ
 二度と戻れない過去も明日からの糧にして
 そうやって乗り越えてゆくのさ
 そうして僕は僕になる

エンディング曲の歌詞はほとほとよく出来ていたとおもいます。
物語の終わりと一緒だとその効果はパーフェクトです!!

畏れることなく、堂々と生きて、そして死にたいですね

素直さがきっと導いてくれる、そんな気がします


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Taisuke [HOMEPAGE]