撮りたまってた録画を一気見とかw
『つり球』 舞台は湘南・江ノ島、懐かしさと瑞々しさの同居した町。 他人とのコミュニケーションが異常なほど苦手なため、 これまでの人生でまともに友達がいた試しのない高校生・ユキ。 ユキに釣りをさせようと目論む自称宇宙人・ハル。 生まれも育ちも江ノ島の地元っ子、いろんな事になんだかムカついてる夏樹。 つかず離れずの距離から彼らを監視する謎のインド人・アキラ アガルカール 山田。 青春をこじらせてしまっている4人が出会い、釣りをして、世界を救うお話。 ここから始まる、SF(青春フィッシング)story―
中盤、唸る場面に出会いました!! 釣り王子、夏樹の台詞。
「釣りってのは基本、自分のあたまで考えるもんだ。 その場所と状況に合わせて自分だけの戦略を立てる。 それがうまくはまったときこそanglerにとって最高の瞬間だ!!」
これはダンスも同じじゃないか―?! ダンスってのは基本、自分のあたまで考えるもんだ。 その舞台(stage)と状況に合わせて自分だけの戦略を立てる。 それがうまくはまったときこそdancerにとって最高の瞬間!!
「あれ見ろよ、シーバスが片口鰯って魚を喰ってるんだ。 今日狙うのはあそこにいるシーバス。 〜あとは自分で考えろ〜 anglerは常に、どう釣るか考えるくせをつけなきゃダメだ。 いつどんな強敵が現れてもいいようにな!!」
決められた振付でない場合、考えすぎるほど考えなくてはなりません。 特に舞台と客席の境界線がないとき。 〜本番が“より生きている”からです〜 決められた振付を完璧に踊ることがまったく成功の条件ではなくなります。 角度や見せ方ではなく、その場でのお客さんとの向き合い方が問われるからです。 ストリートパフォーマーとの違いは技術ではない“ダンス”。 単純に“おもしろくない”と言われる所以はここにあります。 見えるものだけが、おもしろいものでは決してないからです。 ダンスとは、その“瞬間”のインスピレーションを肯定しなければなりません。 おもしろくないという言葉は即ち“魅力がない”ということ。 その先にすすまなくてはダンスにならない。 見る人を納得させる唯一のもの、それはダンサーの内面から来る世界です
その世界をより大きく拡げるためにこそ技術を、フィジカルをつかいたい
事故後のわたしは技術を、フィジカルを、歯を食いしばって一から立て直してきました。 もちろん出来ないことなんてまだまだいくらでもあります。 そんなだから先生に「今の10倍やらなきゃ」の一言で切り捨てられるのでしょう。 とはいえ、過去とは比べ物にならないくらい力が増したのは事実です。 ただ、フィジカルは見てわかるものですが、こころの力は自分では量れません。 目に見えるものと見えないもの、それが不安を生み出します。 だから目に見えるフィジカルを鍛えることでこころの力が出せると信じるのです。 わたしたちはおそろしいほどにフィジカルをダンスの拠り所としています。 だからこそ、出来る出来ないでダンサーの価値を値踏みすることになります。 フィジカルを鍛え上げればフツー出来ないことがいとも簡単に出来るようになります。 行き過ぎるとどうでしょう、こころの力などなくともダンスになってしまうのです! ダンスに“見える”と言ってもいいかも知れません。 これは大変にスゴイことです。 それは天才とも呼べるものかもしれません しかしそのような圧倒的才能をもつ人間は一握り。 フィジカルだけのダンスはほとんどと言っていいほど魅力を感じないのが事実です。 技術を魅せるダンスと、奥底を魅せるダンス。 技術を魅せることができるまでの努力と、こころの力で得体の知れない世界が見える努力は種類が違います。 いつどんな“おもしろくない”と言う強敵が現れても振り向かせる引力。 それには、その“どちらも必要”なのが真実 単に技術を魅せるといっても、それを超えれば得体の知れない世界に突入します!! 得体の知れない世界を踊っても、それがほんとに素晴らしければ技術と映るのです!!
「色はそれでいいのか? ルアーってのは、魚がそのとき何を食べてるかに合わせて決めるんだ。 あとはどの深さに獲物がいるか知らなきゃな。 カウントダウン。 ルアーが沈む時間を計る方法だ。 〜自分の感覚で確かめるんだ〜 たとえばこのルアーは五秒で海の底まで沈む。 だったら三秒で沈めたところに当たりがあれば、そこに魚がいるってこと。 もちろん海の深さや場所によって違うけどな」
即興の場合これに近いかもしれない。 もしかしたら、確かめにいくことがダンスかもしれません
主人公ユキの親代わり、祖母・ケイトがハルを見つけたときの台詞。
「なにか悲しいことでもあった? だって、胸が痛いんでしょう? でもそれは絆創膏じゃ治らないわ。
ハル「どうしたら治る?」
頑張るしかない、頑張るの。 自分に何ができるかいっぱいいっぱい考えて、頑張るしかない」
涙が出そうになりました この作品にはやさしさがあふれています 背中を押された気分でした 自分のあらゆる弱さを克服するためには頑張るしかない そして、それはまさに自分がいつも考えていることでした
ユキが、迷うハルに言う台詞がまたよかった。 それはわたしたちダンサーが踊る理由だと言い切ってもおかしくありません。
ハル「わかんない…どうしたらいいか」
「頑張るしかないだろ! オマエ言ってたろ? みんな仲いいほうがいいって。 明日はみんなが仲良くなるチャンスなんだ。 俺たちが頑張ってよろこばせようぜ!!」
頑張るいちばんの理由はおどろくほど純粋でシンプルなはず それはきっと認められることじゃない 笑顔が見たいからなんじゃないか、そう思うのです
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