断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2012年02月13日(月) 忘れ種

この日、わたしはある人と会う約束がありました。
それは事故に関するひと。 ただ、関係者ではありません。
もうあれから2年が過ぎたのにこんな機会がくるなんて思ってもいなかった。
その場では、事故後について話す必要がありました。
わたし自身に起きた出来事はこれまでも話せるひとには話してきました。
でもどうしたって言葉にすることに抵抗があります。
勢いで話したときなんか、うまく説明できたためしがない。
聞く側の受け取り方も非常にデリケートな問題を含んでいます。
下手すれば奇跡的にたすかったことを自慢するひとになってしまいかねません。
言ったところで100%理解してもらえるわけではないのです。
それよりも理解してもらう以前に、乗り越えなくちゃいけないことがありました。

 すくなくともそれを逃げ道にしてはいけないということです

あのとき、そうでなくては自分を自分だといえない気がしたのです。
事故のことを言及したところで治らないものは治りません。
時間だって戻ってこないのです。 なにより同情されたところでどうにもなりません

 だから、過去よりも“今”やらなくてはならないことのほうが先でした

ほんとうに過去を話せるときがくるとしたら、それは未来です。
100%理解してもらいたいと思っていない事情もあります。
同じダンサー仲間には決して知られたくないと今でも思っています。

 自分が不自由だとわからないくらいにやれたら、きっと自信をもって生きていける

今現在もここに全力をそそいでいるのがわたしです。
今の目標は自分自身の不自由さを自分のものにすることです。
まずはこれを超えなくては始まりません。
わたしは今日までのこと、目指すものとそれに向かう努力をその人に話しました。
そしてこの話を終わりにしようと「俺、変でしょ?」って言ったときです。
そのとき…神妙な表情でまったく予期しない言葉が返ってきました

 「こんな明るいかたはなかなかいらっしゃらないですよ」

その人は、いろいろな障害や問題を抱えている人と話す立場のひとです。
そんな人からこんな言葉が聞けるだなんて、わたしにとってこれ以上ない成果です!
まさかこんな声がかけられるなんて信じられませんでした。
しかし社会に対してまだほとんど接していないのが現実です。
悩みなんていくらでもある
それでもその言葉はわたしに清清しさをあたえてくれました。

わたしがわたしであると教えてくれたんです


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Taisuke [HOMEPAGE]