断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2012年01月29日(日) 「SHIP IN A VIEW」

札幌を先んじる東京旅の目的、それはこの公演を見るためでした。

 『SHIP IN A VIEW』 船を見る
 Pappa TARAHUMARA Final Festival
 海と横町の物語。  1960年代、日本が高度経済成長にさしかかってきた頃、
 さまざまな産業が混沌として並び立っていた工業港都市がイメージされた作品。
 ノスタルジーと苦渋に満ちた海辺の町の情景を、詩情をたたえてコラージュ
 しつつ、人間の内にある満たされない脱出願望を「船」に託してえがいている。

この作品は海外でたいへんな回数が踊られています。
そして、そこにはわたしとDuoを踊った縫原弘子さんが出演されているのです。
今日は『SHIP〜』ラスト、千秋楽。  いやでもこれが最後です
ここは見に行かないわけにはいきません!  解散するんです

 シアター1010 12列 16番

ぬいさんにチケットを頼んだわたしは全客席のセンターにいました。
すべてが見渡せるこれ以上ない席!!
わたしはパパタラ公演を3度ほど見たことがあります。
ところが、この作品はこれまで見たどの作品とも一線を画すものでした。

 〜完全な別世界〜

こればかりは度肝を抜かれました  精神的なものを感じずにはいられない
過去にdvdで見た作品でしたが、舞台の威力は半端じゃなかった
まったく違う、別物。   これが生で見るリアルです
舞台じゃなくちゃ味わえない、ここでしか得られない感動
これほど大きな舞台で異界を現出させる日本のカンパニーなんてまずない。
最終日だったのもありましょう   すべてが異様な力で切り詰めたテンション
個人的大ファンの白井さち子さん、その踊りは圧倒的でした。
小さなからだをものともしない、力強い明確なダンス。 息を飲むほど凄い
どんだけ踊れるんだこの人―   目が他にまったく向かない!!
あらた真生さんも物凄い踊りでした。 生唾飲みましたよ
わたしが唸るのは二人の踊りがどれほど『SHIP〜』で生きているか、ということです。

 存在感がヤバイ

それもまったく俗っぽくない。 アピールの踊りにはまったく感じません。
どちらかというと事象の踊りに近い。
説明の踊りは見るに堪えないないものですが、説明を鋭く超えてしまっています。
あの姿を見て、ダンスがここまで超えられるのだと知りました
やっぱりダンスとしか言いようがありません

 その鍛え抜かれた身体と踊る技術で崇高なところへいってしまっていた

わたしの左隣の女性は、はじめから最後まで泣きっぱなしでした。
おそらくパパタラに縁の深い人だとは思いますが、はっきりいってうざかった。
彼女のおかげでいちいち現実に引き戻されてしまうからです。
これだけは残念でなりません。。
感じたこともない心象が引き出される可能性が多大にある舞台だったからです。
なによりも、なにが言いたいのか婉曲な気がしてしまうコンテンポラリーの世界。
ダンスをどう見るかに正解も不正解もありません。
ところがそれとは反対に、すべてのダンスが明確で凛としている事実。
鎬を削るダンサーたちから何を感じるかにすべてがかかっています。
こんな舞台を、わたしは久しぶりに見ました。  そしてもう見れません
『SHIP IN A VIEW』は素晴らしい作品です、ほんとうに凄い作品でした

 客席ど真ん中で、ひとりスタンディングオベーション

周囲の人たちの反応は妙な感じでしたが、そんなこと知るもんか
ぬいさんに会って話を聞くとみんな痛み止めの注射撃ってたりとか、フツーでした。
さすがに酷使する職業。  ダンサーなんてみんなそんなもんだよね―

あー凄い、ほんとに凄かった  見れてほんとうによかった


 < 過去  INDEX  未来 >


Taisuke [HOMEPAGE]