戦争映画 劇場公開初日。 ※わたしは戦争映画が大嫌いです ですが、ある事情により鑑賞タイミングが来てしまいました…
『マイウェイ〜12,000キロの真実〜』 日本・ソ連・ドイツ、3つの国の軍服を着ることになった数奇な運命。 全てを失っても、走り続けた―
映画鑑賞を決めた最後の切り札は“真実に基づいた感動の物語”という文句w この文句がなかったら間違いなく見ていません。 これは、絶対です その映像は2012年を始める映画としてこれ以上ない、おぞましい凄惨なものでした。 しかしこのタイミングでしかこの映画を見るチャンスはなかったと思う。 途中本気で嫌気がさしましたが、ここまでの映像がなければ感動は浅かったでしょう。 安易に友情と呼べないものになるまでには極限状況を乗り越えねばならなかったからです。
「あきらめない人間にチャンスは来る」
わたしがこの映画で最初にズンときた台詞です。 これを信じていなければ今のわたしはありません。 社会から完全に切り離されて、ただ自分のからだのことだけで精一杯でした。 もう一度踊るために恥をしのんでやってきた結果が今のわたしです。 その言葉はわたしを貫くほどの威力がありました
『マイウェイ』本編はそのほとんどが極限状況のため、気分が極めて悪くなります。 観客に突きつける致死リスクはたいへん大きなもので、席を去るひともいたほどです。 主人公は、長谷川辰雄(おだギリジョー)+キム・ジュンシク(チャン・どんゴン)。 全編通して特筆すべきはキム・ジュンシクの人間味あふれるキャラクターでしょう。 彼がいなければ、長谷川辰雄が本当の自分を見出すことはなかった。 ジュンシクはあまりに素晴らしい人物です。 もちろん映画だということもありましょう。 しかし、自らの過ちに気づくことそして根本から悔い改めるなんて簡単にはいきません。 積み上げてきた価値観は年月とともに人をおそろしく捻じ曲げてしまうのです。 もちろん他人にたよらず一人で問題を解決できるのは素晴らしい力です。 ところが怒りによって解決した場合はその性格を極端に歪めてしまいかねません。 だからこそ、一人でいることは危険なのです。
激情をきちんと判断できるのは意外にも自分じゃない
自分自身で見極めるには時間が要る。 人間は感情の動物だからです 自分にプライドがある人間ほど自分のする事に間違いはないと思っています。 たしかめるのは簡単、“聞く耳をもたない” プライド人間は強い性格を兼ね備えているので、実のところ意見を言える余地がない。 結果、自分をそのまま正当化していくことになってしまいます。 こうなると人から間違いを教えられることはなくなります。 ゆえに自身のこれまでの生き方を砕かれる大事件がおこらなくては気づけなくなるのです。 これはひどく不幸なことです。 わたし自身もパワーがある人間に理不尽な言われ方をされたことが何度もありました。 気圧されて言えることも言えなかった。 あのとき、もし言えてさえいたら未来を変えられたかもしれない。 後悔はあるけれど、そのときのその人たちに聞く耳がなかったのも事実です。 あのときのわたしは通じないことを知っていました。
だとしたらどうすればよかったのか
何度問いただしたところで答えは同じです。 自分にやれることをしなかったことが失敗なんです。 言えたことを言わなかったからです。 その努力をしなかったからです。 ダメとわかっていても、それをしなかったことが後悔をまねいてしまったのです。
生きてさえいればその一言がどれだけのものか、わかる日が必ずくる
長谷川辰雄は本当の自分を見つけ出し、生きる信念を手に入れます。 そこにあるのは単なる友情ではありません。 もっともっとたいせつなもの それはキム・ジュンシクがもっていた命の輝きです
この映画のラストはファンタジーですが、誰もが希望を感じるはずです わたし自身、涙がとまりませんでした これが事実だったらどんなに素晴らしいだろう 映画を見ていたひと全員が、きっと同じ想いで“一緒に”走っていたはずです
戦争映画なので一概におすすめはできませんが極めて秀作でした 〜2012年、映画人生のはじまりです〜
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