| 2011年10月28日(金) |
「Wings」〜最終日〜 |
昨夜はEmilyの運転で帰ることになった。 Jamesたちを見つけてすぐに言ったね 「You are liars!」 笑いながらJamesは予定が早く切りあがったと言い、Emilyの隣の女性をわたしに紹介した。 そのひとはEmilyが働く会社の社長だった― 社長も公演をみていたのだ! Emilyと社長は言った 「タイスケのファンになったよ!」
わたしは、踊れたことを実感しました
4人で食べたPIZZA、めちゃくちゃおいしかったよ!! 今日はJamesもEmilyも朝早く仕事にでかける。 わたしは逆、午前中は自由w 忙しさからかこの日は見たことないほど大量のシーチキンマヨネーズが食卓にならんだ。 そして渡された“大盛ごはん” …超実話です。 (※おにぎりにする状況じゃありません) 出かける直前のEmilyが「昨夜の公演は泣いたわ〜」と言って、わたしにある物を手渡した。
『ダーリンは外国人2』
映画にもなった日本のマンガw そして「Taisuke〜今日も頑張ってネ♪ Good Luck!」 そして…って、え?! 何で『ダーリンは外国人』?? 1巻ないし! わたしはJamesに訊ねた、「Emily、このマンガ読んだの?」
James「いや、たぶんEmilyは読んでないよ、俺も読めないもん」
なんだそりゃーーーΣ やるなEmily…読めない本をわたしに置いていくとはw 鍵を渡され一人のこされたわたしは、なにげなく『ダーリンは外国人』を開いた。 なるほど、たしかに日本語しか表記されてない。 Emily、絶対読めないよな… むむむ、
この気持ちわかるーーーーーーーー
これってJames宅で生活するわたしと同じ状況じゃないか!! ◆ここイギリスでは、わたしが“外国人”なのだ◆ なんということだ…『ダーリンは外国人』にOxfordでおっそろしくはまってしまおうとはw たぶん日本にいたら、はまることはなかっただろう。 読むこともなかったと思う。
抜かれるなら、度肝がいいよね。
ほんとにEmilyには度肝抜かれちゃったけどねw さぁついに今日は公演最終日。 いろいろあったけど、個人的にも課題は山積。 まずは男3人のトリオ。
一度も三人の足並みがそろったことがない
あたらしいわたしは身体上、治療できない障害をかかえています。 その一番の問題は“空間把握”と“バランス感覚” しかし能力はおぎなうことができると信じ、ここまでやってきました。 ところが、Pegasus Theatreの舞台に立って初めて気づきます。
みんなと踊ることがどんなにむずかしいか
正直に言えば、つらくて何度かそれを言うことも考えました。 でもそれを言ったら終わりだということに行き着いたわたしは最後まで言わなかった。 だからこそ、なんとしても踊りをそろえたかったのだ。 わたしはダンスがそろう方法を考えた。 意識を集中させて合わせようとした しかし、最終日も合うことはなかった。 見ている人が気づくことはなかったかもしれないけれど、わたしにはわかる。 その理由はひとつだ。
わたしだけが苦心したってダメってこと
わたしが『Wings』で踊りらしい踊りをするのはこのトリオが最初だ。 最終日のトリオ、わたしは自分の踊りよりも合わせることに集中してしまった。 合わせようとした結果、自分の踊りをも削ってしまったのだ。 気持ちを引きずったけれどFIRE BIRDに切り替えた。 ギルからは「Taisukeのダンスは大きくて美しいからもっとソロを踊れ」と言われ。 キャシーは時間があればわたしに自分のソロを見せてどう踊ればいいか聞いてきた。 レスリーは穏やかな性格から、静かにその闘志を燃やしていた。 FIRE BIRDにはみんなでつくりあげた達成感がそれぞれにあることを感じていた。 それぞれが支えあってカタチづくるFIRE BIRDは集中していなければ簡単に壊れる。 そしてその全員の集中力が強さを引き出しているはずだ。
4人でつくりあげた振付は一日一日、より厳しいさまを欲し成長していた
よし、ここで取り戻すぞ! わたしは気合いをいれなおした しかしここでまさかの事態がおこった。 その事態はゲネプロでもおきたことだ。 歌、ハミングするJackyがマイクからの自分の声に陥り、上ずって笑い出したのだ― 本番が3日もあればどこかで発動するだろうと思っていたがまさか最終日にくるとは! しかしそれは決して“わるいこと”じゃない。 むしろ“楽しむべき”ところだ。 だがわたしたちのFIRE BIRDは力強さを生み出すために大ピンチに陥った!! わたしは自然と笑顔になったけど、その笑顔で力強さはどうなるの?? 趣きが一瞬で変わってしまったのだ わたしはどう踊ったのか思い出せません。 その流れがわたしの心を乱してしまった 観客がどんな気持ちになるのか、それがおそろしく不安だったんだと思う。 不安を消そうと、がむしゃらに踊った そんな個人的な想いをよそに『Wings』自体は大成功をおさめました! それは終演後の拍手の大きさでわかった。 Jamesのご両親も客席にいた。 みんな立ち上がってわたしたちにこれでもかと拍手をくれたのです。
その祝福になんともいえない清清しさを感じずにはいられませんでした
最終公演 やりのこしたことでいっぱいでしたが、ひとつの公演を踊りきりました。 やっぱりDanceの神様はうまくいくことだけをわたしに与えなかった。 それはわたしの未来にとって最大の贈り物だ。 〜なぜなら、あたらしいわたしの舞台人生はこのOxfordで始まったばかりだからです〜
さぁ行けよ明日へと さぁ行けよ何度でも 俺の俺の屍を超えてゆけ
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