産後、生徒さんのお母さんからのお話で、リハビリになるだろう、と引き受けたこのお仕事。引き受けた以上恥ずかしい演奏はできないし、何より、引き受けなければよかったという後悔だけは今後のトラウマになるので避けたかった。 練習期間後半、こうようの風邪で思うように弾き込みができず、しゃべりや小物楽器を入れつつ通し稽古、というのも、てんしょうに中断されたりして、まとまった時間がとれずに結構焦ったこともあった。反面、エレクトーンとのアンサンブルに慣れてきたおかげで、何とかなる、という手ごたえは感じられるようになってきた。そしてむかえた当日。
本番前。お客様はどうだろう…見込み200人、と役員の方はおっしゃっていたが、もっと入っていた気がする。 無料で子ども中心、カーペットの会場で、始まる時刻よりかなり前に入ってきた子ども達は、転げまわって遊んでいる。お母さん達は井戸端会議。そんな状態で始まるコンサートは、有料で、開場・開演時刻を決め、席を決め、といったコンサートとは明らかに別物。始まる前のざわざわキャーキャーした様子を見、これはパワー全開でがんばらないと!!と、緊張はそこそこで、鼻息は荒くなり、テンションは高まる。
役員の方の挨拶や諸注意、私たちの紹介のあとの1曲目。うるさいままで弾き始めたのに、音が鳴り出すと会場は静かになる。よしよし、と内心ほくそ笑む。 でも一応、と、会場がうるさいと私たちアンサンブルはちょっと大変なんですよ、静かな音を聴きあって合わせるのだから、とお話をしてから次へ。 「匠」の最後、ピアノの静かなソロで、シーンと静まりかえり、弾きながら感動。静かにしてー!と怒鳴るより、静かできれいな音を弾く方が、ハイテンションの子どもにだって効果があるのだ。ここで、これからどんなにうるさくなっても、私はかまわない、という境地に、至る・・・。 前半が終わり、ドレミの歌を振り付けして歌う。お客様皆真剣。小さい子どもから大人まで一糸乱れぬといったふうに腕が動くのは、段上から見下ろすと圧巻。これ、入れて大正解。 後半のディズニーは手拍子も入れてもらいながらノリノリ。「アンダー・ザ・シー」のラテンのリズムに、裏拍を手拍子してもらうよう、ちょっと説明し、練習してもらったら、これが功を奏し、「ウン パン! ウン パン!」と会場中一体となってリズムを楽しめた。 最後、散歩をみんなで歌い、盛り上がっておしまい。
この、散歩をわざとがなったり、ステージの真下まで出てきて、足でぼこぼこと壁を蹴ったり、カーペットの上をスライディングしている馬鹿小僧がいた・・・りゅうせいだった(爆)。 ちょうどステージの真ん前に、子どもの大集団がいたが、その中でじゃれ合ったりころがったりしている子がいるなぁ、その子のせいで、ちゃんと聴きたい子がかわいそうだなぁ、なんて横目でみていたら、その中心がりゅうせいと、その仲間だったのだ! ほかの子に注意されたり、出て行っては引っ張り戻されたり、最後にはスタッフの方につかまえられたり。きっとスタッフの方、「こんな態度の悪い子を野放図にして。親はどこで聞いているのだろう。親の顔が見たいわ!」と思われただろうなぁ・・・。親、ステージの上にいました・・・(泣)。
演奏者的には、上出来で満足がいくコンサートになった。大きなミスはなく、演奏自体を心から楽しめた。ずれそうなところもほぼはまり、快感だった。しゃべりもかまなかったし。流れもよかったと思う。もちろん反省もあるけれど、今後に生かせられればよい。 しかし、母親的には×。なさけない。こうようは無理かと思って留守番させたけれど、りゅうせいもこれではね。怒られて泣いていたけれど、どうしたものか。
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