2003年04月14日(月) 「戦場のピアニスト」を見て

 「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」の名のついたノクターン第20番嬰ハ短調。これを聴くたびに、しばらくはこの映画のことを思い出しそう。
 実際、何か弾け、と言われたときには、この曲を弾いたらしい。本にはそうあった。

 バッハの無伴奏チェロ組曲のプレリュードが演奏されるシーンでどっと泣いてしまった。それまでよっぱど緊張して、見ていたらしい。主人公と同じく、つかの間の音楽に癒された。

 しかしまたはりつめた時間。

 音楽が少なく、隠れ家に大砲が打ち込まれた時の、キーンという音が異様なほどの臨場感。

 そしてクライマックス。主人公が生き長らえたという事実もわかっているのに、ドイツ人将校の前でショパンを弾くシーンは息もできないほど。
 そのショパンのバラード1番。1曲弾ききる力はとてもないほど衰弱しているのに。ただただ圧巻。
 月光の中、唯一の食料である缶詰と将校の帽子が置かれたピアノで、衰弱しようと飢えようと、ピアニストとしての魂を演奏する。

 最後のコンツェルトは、この時代や出来事を経たものの演奏だった。実際は役者さんなのに、平和の喜びに満ち溢れていた。

 音楽日記的な感想でした。でも、言葉には容易にできません。ぜひ多くの人に見てほしい映画です。
 (出産まで、バラ1、ものにしよう。レント・コン・グラン・エスプレッシオーネも)


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