LORANの日記
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| 2006年05月28日(日) |
頭の中を空(から)にしていますか??? |
「人間は考える葦である。」と言ったのはパスカルです。
彼の著書、「パンセ」の一節にこうあります。
「人間は自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である。」
ソクラテス以来の哲学から始まり、確かに人間は科学を発達させ、医療など様々な部門が進歩してきた
ことは事実です。現在の私たちの生活は、その大きな恩恵に浴しています。
「考える」ことは、自分の頭の中にあるデータを探し、組み立てる作業でしょう。
頭を「パソコン」とすれば、入力されているデータをソフトによって編集することに似ています。
頭はこのようにパソコンと同じ機能であると言えます。
1000億個の脳細胞がパソコンの機能を果たしています。
しかしパソコンは壊れます。
5年間使えるパソコンは稀ではないでしょうか。
「フリーズ」と呼ばれる画面の停止状態が起こります。「凍りついた」状態ということでしょう。
ワープロ機能で文字だけを打っていればいいのでしょうが、画像にメモリーをくわれます。
応答が遅くなり、終には「フリーズ」を繰り返すようになります。
そしてパソコンは壊れてしまいます。
人間の頭=頭脳も同じように壊れてしまいます。
単純な機能だけで生きていれば、壊れることはありません。
しかし「考える」ことを続けると、頭脳は「フリーズ」するようです。
この状態を「うつ」と呼んでもいいでしょう。
「うつ」という「フリーズ」=「凍りついた」状態を続けると、頭脳は壊れてしまいます。
日本人は4〜5人に一人が「うつ」を経験するという世界一の「うつ」大国です。
これは日本人の精神的風土に原因があると思います。
「努力は不可能を可能にする。」などと、まったく科学的でないことを信じています。
「努力」と「根性」、「忍耐」は日本人の好きな言葉です。
60年前の戦争でも、大国アメリカ、イギリス、フランスを敵にして、勝てると鼓舞したのは
軍人や政治家、教育者でした。勝てるはずがないから無条件降伏という屈辱を受けました。
でもまだまだ、「なせばなる・・・」式の発想が支配しています。
可能か不可能か分からないのでは、指導者は失格です。
孫子は、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず 」と言っています。
日本人の感情的、情緒的な思考パターンは、とても危険と思います。
このような思考パターンで「考える」作業を続けると、間違いなく「うつ」になるでしょう。
パソコンに入力されていないデータを毎日探し続けるからです。
メモリーはすぐに一杯になり、「フリーズ」してしまうでしょう。
「パソコン」なら、もしデータが無ければ、情報のCD−ROMを購入してセットすれば使えるように
なります。それでも間に合わなければ、インターネットで必要な情報を検索し、インストールします。
しかし頭の中は「困った、困った・・」と目一杯ですから、他の選択肢に気づきません。
その間にどんどんメモリーが壊れていき、フリーズを繰り返します。
こうならないためには、頭を完全に止めることです。
「もう止めた。」と宣言して、仕事、学校や家事などから手を引くのです。
そして期間(1〜2年間)を決めて、全く自分が知らない土地で暮らすことです。
できれば仕事もしないで、テレビ、新聞、雑誌などのマスコミを遠ざけて、自分だけの世界で暮らす
ことがベストです。
そうして自分以外の人のことを忘れ、自分だけのエネルギーでいれば、自分に戻ることができます。
私はこの作業に8ヶ月間かかりました。
頭の中に静寂が戻ってきます。驚くほど静かな世界があります。
頭の中が空(から)になって、ようやくインスピレーションが入ってきます。
インスピレーションはいつも送られていたのでしょうが、微細な信号ですから聞き落としてしまいます。
頭の中はインスピレーションの受信装置です。
ですからいつも静寂を保たなければなりません。
それで仙人や隠者は人里離れた山中などで暮らしていたのでしょう。
あなたがもし自分の人生を本当に生きたいのなら、インスピレーションを大切にしなければなりません。
これを受信できなければ、自分の道を歩くことはとても困難でしょう。
インスピレーションは、あなたへのメッセージだからです。
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