LORANの日記
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2006年05月19日(金) 世にも不思議な物語??(2)


「私は無宗教です。」と言う人がいます。

中東の国の入国審査のときに宗教を尋ねられて、不審に思われた人もいるそうです。


「無宗教」とはなんでしょう?

いかなる宗教団体や組織に所属していないという意味なのでしょう。

いま日本人の多くの人がそう思っているのでしょう。



その「無宗教」の人が、子どもが生まれると「初宮参り」へ着飾って行きます。

「七五三」で神社へ行き、千歳飴を大事そうに持って記念写真を撮っています。

先祖の墓へお彼岸やお盆に供養の花や選考を持って行きます。

家族や親戚のお葬式に僧侶や神主をお願いします。

仏壇や神棚がある家は決して珍しくありません。無いほうが少ないくらいです。



これはどうしたことでしょう?

こんなに宗教行事に熱心なのに、「無宗教」と言うのですから。



皆と同じことをしているのだから、これは宗教ではないと思っているのでしょう。

「宗教」というのは、新興宗教のようにもっと熱心で「カルト」的のことと思っているのでしょう。



ですから仏壇や神棚に礼拝しても、神様との関係がとても希薄なのでしょう。

ただ皆がしているから、昔からしているからという義務感しかないように思えます。

それで「私には信仰心がありません。」という意味で「無宗教」と言うのでしょう。



ここに大きなトリックが隠されています。

実は日本人は生まれながらに宗教団体へ加入させられています。

それも二つの宗教へです。



一つは「仏教」です。


ある歴史のサイトの檀家制度の説明にこう書いてあります。

「民衆一般に行き渡るのは,幕府および諸藩が切支丹禁制のため,檀家制度を実施させた17世紀中期からである。この制度ができたのは1635年(寛永12)。この年江戸幕府はキリスト教徒の摘発の役を全国の寺院に命じた。これに応じた寺院は,周辺の人々の身分を代々自分の寺で菩提(葬式)を弔う檀家でありキリスト教徒ではないと保証した。ここから寺院と檀家の関係が幕府の手によりつくられたのである。寺院側はこれを契機に,檀家の身分保証と引き換えに檀家に対して寺の経営に協力するよう要請し,寺の経済的基盤を支える者として位置づけた。寺が檀家に要求したものを大別すると,[1]祖師忌・仏忌(釈迦の死去した2月15日)・盆・春秋の彼岸・先祖の命日には必ず寺に参詣すること,[2]先祖の年忌法要は檀那寺の僧侶に頼むこと,ほかの寺には行かぬこと,[3]檀那寺の命に従い寄付には進んで応ずること,[4]先祖の仏事法要は檀那寺に頼むこと,[5]絶対に離檀せぬこと,[6]檀家の者は家族1人につき1カ月に米3合ずつ住職に差し出すこと,などである。これに逆うと僧侶は身分保証の寺請証文を書かない上いうことである。身分保証がなければキリシタンということになるため,檀家はこれらの条件を忠実に守らねばならなかった。この制度と同時に,各地で宗門改帳がつくられ,一家全員の所属する寺院が記録された。」(前・後略)


こうしてキリスト教弾圧と戸籍のために作られた制度ですが、江戸時代が終わっても存続しています。



もう一つは「神道」です。


明治維新は長州藩が薩摩藩と組んで興したクーデターです。

長州藩は中国地方を支配する大大名でしたが、関が原の戦いで大阪方の総大将となり敗戦しました。

本来なら殺され断絶になるところを、毛利元就の息子の系統である吉川家のとりなしで長州一国の

小大名になりました。それだけでも当時はたいへんな幸運だったと言えます。

しかし過去の栄光を忘れられない長州藩は、打倒徳川を願っていました。

長州藩が黒船を砲撃して、逆に砲台を占領される事件が起こり、イギリス軍の支援を受けて開国を

進めることになりました。イギリスのしたたかな計算が見えています。

このクーデターを成功させるために利用したのが天皇制でした。天皇家を「高天原」から来た神の

一族と言う「神道」を根拠に、長州藩とイギリスが連携して徳川を打倒し開国させることに成功しました。

維新後薩摩藩と戦争が起き、薩摩藩に勝って長州藩が明治政府を支配しました。


この政策を完全に成功させるために、「神社本庁」を置き、全国市町村へ神社を置きました。

これによってすべての国民は神社の氏子(信者)となり、天皇の支配を受けることになりました。

これを「国家神道」と呼びます。全国民が天皇の信者なのです。


1945年、日本は敗戦しましたが、占領軍は天皇制を維持することで無益なトラブルを回避しました。

新憲法により「天皇制」は「象徴」という名前をつけられましたが、体制は以前のまま続いています。

ですから、いまでも日本人としてうまれたら、全国民は「神道」の信者のままでいます。


天皇は国家元首(国王)として、すべての大臣や大使を任命し、国会の開会を宣言します。

つまり国会は天皇の許可なしには開会できません。



この事実をなるべく国民へ知らせないように政府はしています。

ですから国民は、はっきりと事実を知らないので、「無宗教」などとのどかなことを言っています。


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