ぴんよろ日記
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そろそろ11月が終わろうとしている。びっくり。 11月に入った時、11月が終わるなんて思ってもみなかった。 これまで長崎にまつわるいろんな仕事をしてきたが、その集大成とでも言うべき仕事があった。小さいころから感じたり考えたり見たり読んだりしてきた、私なりの「長崎」をつぎ込んで、内田樹・釈撤宗両先生と、巡礼部のみなさんをお迎えして、「聖地巡礼・長崎編」の現地ガイドを務めさせていただいた。「キリシタン」がテーマだったので、限られた時間の中、唐寺など泣く泣く割愛したが、それでも、長崎のよろこび、かなしみ…それぞれに深く感じ取っていただけたのではと思う。2日間で何度も虹が出て、雨が降り、雹が降り、しかし要所要所では陽も差して、なにもかもが、だれかの語りかけのようだった。私自身も、あらためて、しかもみなさんと一緒に巡ったことで、またあらたな長崎を垣間見た瞬間もあったし、キリシタンについては、いろいろあって、ちょっと避けていた部分もあるので、それもまた思うところあった。でも私にとってなによりは、これまで長崎について考えていたこと(それはしばし、長崎の人に言ってもスルーされがち)を、ここぞとばかり話してみたら、それをみなさんがまっすぐ受け止めてくださったことだった。ある意味「信仰告白」みたいな瞬間だった。これでもう、多少長崎で干されようと陰口叩かれようと、ぜーんぜん怖くないね、と、明るい光に包まれた。ドラクエのレベルアップの音楽が鳴り響いた感じ。3回くらい。はぐれメタル級! いま出ている第一弾(『聖地巡礼ビギニング』http://www.amazon.co.jp/聖地巡礼-ビギニング-内田-樹/dp/4487806380)もとっても面白かったけれど、「長崎キリシタン編」がどんな本になるのか、まったくわからない。わからないけれど、これまで読んだことのないような、そして今を生きる人の心にとって、とても大切な本になるのは確かだと思う。そのお手伝いができて、本当にうれしい。
それにしても、城の古址の龍頭巌の上で背中合わせにニコニコ座る両先生を見上げたときは、ほえ〜、生きるって素晴らしすぎ!と思うしかなかった。ますます「長崎イタコ」の修行を積むことを心に決めた。合掌。
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