ぴんよろ日記
DiaryINDEXpastwill


2013年04月17日(水) のどかな部長

 ロクに会社勤めもしたこと無い人生だというのに、いきなり部長になった。係長も課長も部長補佐も通り越して、いきなり部長である。といっても、町内会の、しかも班分けされた、たった13軒のグループの「部長」で、むしろ「班長」くらいでちょうどいいのに、なぜか「部長」。
 そんな1年ぽっきりの部長の、最初にして最大の任務は、町内会費集め。ひとりじゃ心細いので、子どもらを連れて、1軒1軒訪ねる。「町内会費?チッ、あんたがかわりに払っとってよ」なんてことを言い出すような人がいないかとドキドキしたが、そんなことはまったくなく、みなさんニコニコと迎えてくれた。そして私にしてはかなり必死に「こんにちは〜、町内会です〜」とまわっていたら、ヒコから「おかあさん、知らない人が苦手なのに、よくがんばっとるね」と、あまりにも正確にほめられた。

 でも、そうやって近所をまわっていたあいだ、たしかに「知らない人が苦手」ゆえのドキドキはあったにせよ、なんだかとっても楽な気持ちだった。たぶん、ぜんぜん自分のためのことじゃないからだと思う。「人のためになにかをするというエゴ」さえ入らない、なんとものどかな「みんなのため」のはたらき。こういうことを持ち寄るような形で世の中がまわっていけば、ずいぶん幸せなんだろうけどなぁ。のどかすぎかなぁ。


トンビ |MAILHomePage