ぴんよろ日記
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番組作りは、明日のナレーション入れと、来週の「完パケ」を残すのみ。ナレーションは人に読んでもらうし、私が直接なにかを「生む」行程は終わったということもあってか、頭が次のことに向かいはじめているようだ。もうエタリや番組作りの夢(だいたつらい夢。最悪は、コメントに大ダメ出しされて、丸ごと差し替えられるというもの。番組作った意味なし)も見なくなったことは、たしか先日も書いたが、昨日の夢ではまさに「次へ」感があふれていた。大学の先生(実際には数年前に退官)の研究室に行ったら、柳田国男氏(1962没)がおられたので、一緒に記念写真撮ってもらうというもの。ストレートすぎる! 次へ、というよりも、本来の、というか、しっくり来る、悪い夢を見ないようなやりかたに戻りたいんだと思う。私はやはり、手にさわれる紙の上に、文章や写真や絵があって、そこには昔のことやいまの暮らし、人がなにか目には見えないものを思ったり見たりするような気持ちがたたずんでいるようなものが好きだ。高校1年の現代社会の資料集の片隅に「民俗学」というものを見つけたときのハッとした瞬間は、せっかく民俗学研究室に入ったのにどちらかというと飲んでばかりだったし、研究者になんてぜんぜんならなかったけど、いまも形を変えて続いている。私が書いたり作ったりしているものは、ちっともそうは見えなくても、どこかで私なりの民俗学なんだと思う。番組作りは嫌いじゃないし、今度の番組にも、私の目指すものというか、あらわしていきたいものは、かなり盛り込んだ(最初の編集では、あからさまに盛り込みすぎて『これは風土記じゃないんだから!』とツッコまれた)。でもやっぱり、アウェイだった。自分でもかなりよくやったとは思うが、ホームあってのアウェイなので、しばらくはホームに戻りたいのだろう。
それにしても記念写真、わが夢ながら欲しいぞ!
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