ぴんよろ日記
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1年ぶりくらいに、夜中に起きて授乳する。 はるちゃんは、見るたびに大きくなっていく。 よたよた歩くのも、その、あまりの頼りなさに見入ってしまう。 もぎくんが来た時よりも小さい。
その小ささを抱っこするたびに、 よくぞまぁ、ここにこうして生きているなぁ、と思う。 いつからあの車道に落ちていたのかわからないけど、 ちょっと左寄りに運転するクセのある人が通ったら、いちころだった。 手のひらサイズのはるちゃんは、今ごろおせんべいだ。 私が拾ったとはいえ、これが違う日だったら、仕事へ急いでいたりして、 気にはしつつ、戻らなかったかもしれない。 たとえ戻ったにしても、 そのとき、一台前に左寄りに運転するクセのある人がいたら…。
じつに命は、一瞬のつながり(のように見えるもの)なのだと思う。 つながりに見えるけれども、 よく見ればそこには、小さな瞬間の粒子がひしめき合っている。 粒子だけど波…光がそうであるように。
なにはともあれ、よかった。 「近くにお母さんがいたのでは?」という思いは消えないけれど、 彼女が来るのを待つために、はるちゃんを置いておける場所もまた、なかった。 はるちゃんを抱っこした瞬間、はるちゃんが小さな声を上げて、 その次の瞬間、遠くで猫の声がした気がして、 しばらく探しまわったのだけど、それらしい姿も見えなかった。 はるちゃんをショールでくるんで助手席にのせ、車を運転しながら、 「あの声は、どんな意味だったのだろう?」と、 頭の中で、いろんな訳例を並べてみたら、 「おねがい!」 が、いちばんピンと来た。 もちろん、「そう思いたいだけ」という可能性が高いけれど、 こうなったら、そうなんだ、と思って、 「よし、がんばろうね」と、 まだ「はるちゃん」と呼ぶ前のはるちゃんに言ったのだ。
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