ぴんよろ日記
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2005年04月04日(月) おかゆまつり

朝からおかゆ。
昨日の夜の残りだ。
昨日は一日家にいたので、
夕食はおいしい外のごはんを食べてもいいかな、と思ってみたが、
なんとなく体調も優れなかったし、おかゆまつりをすることにした。
雑穀入りのお粥を、鍋物をする土鍋でたっぷり炊いて、
ちょこちょこしたおかずを並べる。それがおかゆまつりだ。
卵の黄身に醤油をかけておいたもの、辛子明太子、
じゃがいもとにんじんの煮っころがし、ダイコンの塩もみ、
イワシの缶詰、魚肉ソーセージ炒め、アオサのあっさりつくだ煮など。
あんまり豪華じゃないものを揃えるのがポイント。
食べているうちに、やはり体調が良くないことが明らかになり、
(お粥は2杯食べたけど)
昼寝をしたにもかかわらず、またすぐ寝た。

11時に起きて「情熱大陸」を見たら、ちょっと眠れなくなった。
年間600冊を作るという、装丁家の日々。
普通の人から見ればすごすぎることが、本人の基準ではそれが当たり前という、
すがすがしい一流の人に漂う感じが見られて良かった。
情熱大陸で見たいものは、その一点に尽きるような気がする。
「どうしてそんなに作れるんですか?」という質問がされていたが、
たぶん、次々と作っているから、次々と作れている部分が大きいと思う。
他人が「放電」と思っていることで「充電」しているのだ。
バッテリーは、走らないとダメになる。
思いつきは、形にしないと腐る。
もう何冊装丁したかわからないほどの村上龍と、
直接には一度も会ったことがないというのも素晴らしかった。
生身で会わなくても良い関係って、絶対ある。

机の片づき具合もググッと来た。
彼の性格や精神のあり方も関係しているのだろうが、
いるかいらないかわからないようなものを積み上げているヒマはないのだろう。
なんにつけ「とりあえず」が存在していない。
即断即決即行動。


◇◆◇


ローマ法王が亡くなった。
ほんの2ヶ月ほど前に、彼が登場する文章を書いたばかりだった。
「長崎よりみち散歩」にも収録した、「FINE」という情報紙の連載で。
会員さんに配られるだけのものなので、ここに再録しておきます。




 雪で憶える。

 ひと冬で、片手にあまるほど。
 長崎で胸を張って「今日は雪だ!」と言える日は、きっとそれくらいのものでしょう。ちっとも積もらない小雨のような雪はたびたび降っても、朝起きた時に、しんとした静けさで町をおおうような量の雪は、なかなか降りません。毎日「寒い寒い」と思っても、長崎の冬は暖かい。白一色に閉じこめられることはなく、道ばたの花も、ついに途切れることはないのです。だからこそ、この町の雪は「できごと」です。いつもある当然のものではなく、降れば気を引かれ、積もれば騒ぎになります。よく「雪国の人が見たら笑うよ」と言われる交通の混乱だって、いいではありませんか。ここは雪国ではないのだし、年に何度かドキドキと混乱しても。学校や職場で「うちの方はこのくらい積もっていた!」「2時間かけて歩いてきた!」なんて話す人の顔は、ほら、楽しそうです。坂の町だから危ないところもあるけれど、天から降ってくるものについては、恨んだところで負けなのです。
 雪を見ていつも思い出すのは、ローマ法王が来られた日のこと。もう何年前になるでしょうか。私は小学生でした。とにかく寒くて雪が降っていて、たしか松山の競技場に全国からたくさんの信者さんが集まられて式典がありました。式典は、テレビで見ました。長崎の基準では「吹雪」と言ってもいい状態でしたが、法王が出てこられる時だけ雪が止み、日が差したと記憶しています。白いコート、赤い帽子、そして「せんそうはにんげんのしわざ」という日本語。私はクリスチャンではないのですが、こればかりは忘れられません。
 なんということはない日常の風景も、数少ない雪と合わされば深く心に刻まれます。この冬の雪は、どんな思い出に変わるでしょうか。



◇◆◇


夜は、チキン南蛮を作ってみた。
ソースも適当に混ぜて。なかなかおいしかった。




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