ぴんよろ日記
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福岡で見た「平賀源内展」のグッズ売り場で、 テレビ石というものを買った。 たとえば印刷物の上にその石(短い円柱。どの面もつるりとしている)を乗せると、 上の平らな面に、下にあるはずの印刷物が写って見えるというもの。 それが不思議で、何度もいろんなものを見てしまう。
テレビ石っていうのは、あだ名みたいなもので、 正式な名前は「ウレキサイト」と言うらしい。 天然物もあるが、私が買ったのは合成もの。 「透明な繊維状結晶が完全に平行に整列した集合体で、外観上は白く見える。 紙の上に乗せてみると、結晶がグラスファイバーの役割をして、 下の文字が結晶表面に浮き出したように見えるので、テレビ石と呼ばれている」 んだそうです。
どんな風に見えるかは…なかなか文章では伝わらないと思うのですが、 その、テレビ石を置かなければ、なんてことない、注視することもない部分が、 それを置くことにより、驚きとともに、じっと見つめる対象になるという感覚に、 とても教わること多しだったのです。
テレビ石は、とにかくその下にあるものを浮き上がらせて見せるだけで、 大きくしたり、小さくしたり、歪ませたりということがありません。 でも、それを通してみることで、 普段は気にも止めないその辺にあるものが、妙に眼に迫ってくる。 そのものが、そのもののまま、もう一度とらえなおすことを求めてくる。
他の人はどうか知らないけど、これは私にとって理想の文章像です。 ウレキサイトな文を書けるよう、これからも精進したいです。
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