ぴんよろ日記
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2004年06月06日(日) そんな夢のようなことが

久しぶりにばあちゃんと会った。
梅雨の晴れ間だね、と話していたら、
終戦の年の、ちょうどこの時期に、食料調達の買い出しに行った話が出た。
長崎の町から一山超えるあたりの農家に頼んで、
その時はジャガイモと豆を買えて、家族がとても喜んだと。
ばあちゃんのお父さん、つまり私のひいじいちゃんがまだ5〜60歳くらいで、
元気にリヤカーを引いて行ったらしい。
私は寝たきりのひいじいちゃんしか見たことがないが、
彼は若いころアメリカへ渡り、バリバリ働いて戻ってきた人だ。
そんなひいじいちゃんが、ある時、みんなをびっくりさせた。
そのころ、食べものは、野菜は八百屋さん、米は米屋さん、魚は魚屋さんで、
時にご用聞きに注文しておいて、ひとつひとつ買い求めるものだった。
(本当に物のない時は、買えるだけでも御の字だった)
でも、ひいじいちゃんはこう言った。
「アメリカにはたくさんの品物が並んでいて、
 自由に選んで、最後にまとめて一度、お金を払えばいい店がある。
 きっと日本にもそんな店ができて、そういうふうに物を買えるようになる」
つまり、スーパーのことだ。
それを聞いた家族みんなは、心から驚いたという。
ひいばあちゃんに至っては、
「そんな夢のようなことがあるんですか?」とききかえしたそうだ。

いま聞けば、その家族の光景の方が夢のようだ。


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