ぴんよろ日記
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音浴博物館の出前コンサートに行った。 そして、どうして蓄音機のレコードを聴くと、 泣きたいような気持ちになるのかが分かった。 それはすべてがライブ盤だから。 演奏する人、歌った人の、一回きり、人生の中の紛れもない3分ほどが、 あの黒い円盤の中には閉じこめられていて、 針を落とすと、それがよみがえる。 今の音楽のようにたくさんの機械を使って音を作り込み、 同じ曲を演奏しているはずの人が、 レコーディングで一回も顔を合わせなかったり、 録音後も、音を切り貼りしたり…そういう頭の作用とはいっさい無縁のもの。 その日、その時の、その肉体と楽器が出した、 その音だけが目の前に現れる。
機械と頭脳でいじり回した音が、それにかなうはずがない。
音楽のいろいろが進歩するうちに、 音楽ではなく、音見本、演奏サンプルを、 音楽だと思わされるようになっているのだ。
もうすぐ、音浴博物館がリニューアルオープンする。 そしたら一日聴きはまりに行こう。
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