ぴんよろ日記
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2002年12月26日(木) 心にしみすぎるちょっと怖い話。

それは、朝には無かったものだった。
おびただしい数のビールの空缶や焼酎の五合瓶や一升瓶を、
大黒さまのようにわっしょいわっしょいゴミ捨てに行ったときは。

それは、昼にも無かったものだった。
ハハから昼ごはんの誘いがあって、このクソ寒い中、
バイクで街に降りて、仲正で天ぷらソバと玉子丼を食べて、
またブーンと家に帰ってきたときにも。

それから、親戚のお姉ちゃんが、年賀状用の写真をスキャンしに来て、
お姉ちゃんが持ってきたイチゴをおいしく食べて、コーヒーを飲んで、
家まで送っていこうと、エレベーターに乗った。

そして降りた。

…何か落ちてる。

…う、うわー。

ちょっと、これってツラくないかなぁ…。

と、とっても怖い気も…。

…。

私はこういうものを、生で、この眼で見たのは初めてでした。
あんまり引っ張りすぎるのもなんですから明かしますと、
写真だったんです。
「破れた」じゃなくて、おそらく「破られた」写真。
もう、ビリビリ。普通のサイズが10枚くらいに分解されている。
しかも、か、顔のところが真っ二つに…。
それが、このビルに住んでいる人ならば日に何度も通るようなエレベーターの前に落ちていて…。

この写真のあり方に至るまでの経緯は、いろいろ想像はできますが、
とにかく、なんというか、肌に悪い寒さがまとわりついてくるような気持ちになりました。
もしも触ったら、こっちまで呪われそうな…。

でも、今日はもう一度、そこを通らなくてはいけません。
そのとき無くなっていればいいのですが…。



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