ぴんよろ日記
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2002年08月16日(金) 精霊流しのことなど。

今日もまた、めんたいスパゲティを食べた。
ここ数日で3回目だ。
簡単で非常においしいので、つい作ってしまう。
コレステロール問題はどうなのか、なんて気にしたふり。
たくさんのオリーブオイルと相殺ってことで。

そういえばダンナは朝5時前に出ていったようだ。
佐世保に来た空母の取材だ。
今日はちょうど16日。地獄の釜の蓋が開いているはずだから、
飲み込まれてしまえばいいのに。

昨日の精霊流しは、トニーの船を流したあとだったので、
8時過ぎに県庁坂へ着いた。
今年もなかなかの見応えだった。
毎年見ているので新しい趣向などはすぐわかるのだが、
いちばんインパクトが強かったのが「お尻」だった。
普通、担ぐ人は白い短パンのようなものをはいている。
(伝統的なものの場合)
しかしその船の担ぎ手たちは皆、あれは何というのでしょうか?しめこみ?
つまり博多の山笠の格好をしている。
船の帆に「流」という字が見えたので、ひょっとしたら山笠が好きな人だったのかも知れない。
山笠は山笠で、みんなヘアーギリギリ、お尻丸出しなので驚かないが、
精霊流しの場でそれが存在すると、かなりの衝撃である。
でもやっぱり、日本の男って、日本の格好が似合うなぁ。
妙なところで感心した。

銀屋町の鯱太鼓風なものも格好良かった。
土台は本物の鯱太鼓のものだという。
鯱のように高く高く活けられたヒマワリは、
故人が好きだった花らしい。そう年を取っているわけでもない女性のようだった。
樺島町のコッコデショ船(?)も、ここ数年出続けている。
龍船風なのも毎年1艘は見かける。
精霊流しを見に来た観光客にとってみれば、
図らずもくんち見物ができるということなのだが、
そう思って見ているかどうかは定かではない。たぶん見てないだろう。

中継の照明が消えたあと、明らかにカタギじゃない人に担がれた、
カタギじゃない人の船が来た。まだ若い人だった。
「兄弟 安らかに 眠れ」なんて書いてある。
大きい船だったので勢いをつけないと登れないのだろう、
県庁坂を「うおーっ」という声とともに一気に上がっていった。
坂の下から見ていたので、ほんとうに船がどこかへ昇っていっているようで、
その人の若さとも相まって、じんとしてしまった。

とにかく若い人だと、見ていて胸が詰まる。

そして毎年思うのは、いちばん混雑して賑やかなエリアに来ておきながら、
しかもずーっと同じ場所にいながら迷惑そうな顔をしている人や、
シラーッと興味なさそうな顔をして、だれた浴衣を着ているねーちゃん。

早う帰んなさい。


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