| 2010年11月15日(月) |
真相究明を声高に叫んでいたのはマスコミではなかったか |
今日は新聞休刊日のため、昨日の日経(H22.11.14)になるが、10面で、「輝き失う検察の金看板 『適正手続き』に書き換えの時」という見出しで、真相解明よりも、適正手続きを優先すべきときであるという論評を書いていた。
真実の発見真相の解明をあくまでも優先させると、手続きの適正はないがしろにされがちである。
それゆえ、真実発見と適正手続きの保障とはせめぎ合う場面がしばしば生じる。
ただ、上記の論評で、「輝き失う検察の金看板」(真実発見のこと)の例として挙げているのは、大阪地検特捜部の証拠改ざん事件である。
しかし、この検事は、真実発見の強い要請からおもわず証拠を改ざんしたわけではなく、検察の描いた絵に無理やり証拠を合わそうとしたものである。
すなわち、この事件は、真実の解明と、適正手続きの保障がせめぎあった場面ではなく、例としてまったく不適切である。
もちろん、真実発見よりも適正手続きの保障を優先させるべきという見解は尊重されるべきである。
ただ、マスコミは、これまでそのような姿勢だったのか、真相究明を声高に叫んでいたのはマスコミでなかったのか。
その反省こそが先であろうと思う。
|