今日の日経を題材に法律問題をコメント

2010年04月15日(木) 野副富士通元社長の辞任問題

 日経(H22.4.15)9面で、野副富士通元社長の辞任問題について、富士通側が記者会見を行い、「社長の適正を欠くと判断したので辞任を求めた。対処は正当である」と主張したと報じていた。


 この問題で、野副元社長は「取締役の地位保全」を求める仮処分を横浜地裁に申し立てていたが、結審後に取り下げている。


 通常の裁判では、訴えた側が一方的に取り下げることはできず、相手方の同意が必要である。


 しかし、仮処分の申し立てでは、相手方の同意を要せず、一方的に取り下げることができる。


 では、仮処分でどのような場合に申し立てを取り下げるかというと、申し立てた側の主張が認められないと予想される場合である。


 野副社長についていえば、「取締役辞任が無効」という判断を裁判官がしないと考えたのであろう。


 ただ、この問題では富士通側の対応も中途半端であり、真相がよく分からない。


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