山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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いつもどおりに起床し、いつもどおりに食事をすませる。青森労災病院最後の日だ。娘たちがきて荷物を車につけてもらう。それにしてもすごい荷物だ。いつの間にこんなに持ちもんだのだろう。何しろ妻と二人分なのだから荷物が多いのもしょうがない。
長谷川先生も励ましに来てくれた。ナースステーションでお世話になった看護婦さんたちに別れを告げる。全員出てきて見送ってくれた。これが退院だったらどんなに気持ちがいいことか。
コンビニでおやつと飲み物を仕入れ一路盛岡へと向かう。折爪と岩手山のSAで休憩をしたため盛岡医大に入ったのがお昼直前になってしまった。やっとの思いで第三内科へ紹介状を届けることができた。昨日の月曜日が祝日で病院も休みだったのだろう。外来はどこもたいそう混んでいた。結局呼ばれたのは午後1時過ぎ。それから診察ではなく入院手続きのための質問に対する回答をし、病室へ案内された。中病棟の730号室だ。な、なんと7人部屋だ。超狭い。隣のベッドと50cmぐらいしか離れていない。かなり古そうな建物だ。ベッドの高さ調節も看護婦が4人がかりで持ち上げないとできない。洗面所も車椅子の私が顔を洗いにいくと通路をふさいでしまうほどだ。先が思いやられるが慣れるしかないだろう。
最も重大なことは、完全看護だということで妻の付き添いができないことだ。止むを得ずしばらくは近くのホテルに投宿して通ってもらうことにする。
午後から主治医の鈴木先生の説明があった。説明の前にいろいろと質問があった。どういう経緯でこの病院に来ることになったのか、前の病院ではどう言われてきたのかなど。
もちろん治療の選択肢が広がるというのが最大の理由だ。骨髄移植やサリドマイドの投与など。しかし先生は今の状態ではどちらも思ったほども効果は期待できないのだそうだ。ほかにどんな治療が適切か検査をして決めていきたいとのことだ。
せっかく来たのに残念だが、一方はっきり説明してくれる医大に来て良かったという思いもある。
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