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2008年03月28日(金)
「ファンタグレープ」と「ファンタオレンジ」、実際どっちの人気が高いんですか?

『オトナファミ』2008・April(エンターブレイン)の特集記事「祝50周年・僕らの大好きファンタ」より。

ファンタ誕生物語

 ファンタはアメリカの企業、ザ・コカ・コーラ・カンパニーの炭酸飲料。でも実は、生まれは第二次大戦下のドイツだということをご存知だろうか? 当時、ドイツでもコカ・コーラの人気は高かったものの、戦争の激化により原液の輸入がストップしてしまった。そこでドイツの人たちは諦めず「手に入る材料でコカ・コーラの代替品を作ろう!」と考えた。度重なる試行錯誤の末、ついに1941年に元祖ファンタが完成。そして1960年にコカ・コーラ社が商標を買い取り、世界中に広まっていった。
 日本で販売が始まった1958年当時、フレーバーはグレープとオレンジ、クラブソーダの3種類だったが、2008年までに50以上のフレーバーを発売。その数の多さは世界トップ3を誇る。】

教えて!ファンタの人

 ファンタを飲んでいて誰もが一度は感じたことのある素朴な疑問、ぶつけてみました。

問1:「ファンタ」ってどういう意味なんですか?

:「空想」を意味する”Fantasy”と、「大変素晴らしい」という意味の形容詞”Fantastic”に由来しています。シュワ〜ッと弾ける楽しくてポップな世界観を商品名で表現しているんです。


問2:定番フレーバーのグレープとオレンジ、実際どっちの人気が高いんですか?

:グレープですね。全国のファーストフードやファミレスに卸しているということもありますが、出荷量で比べてみても、グレープはオレンジの倍ぐらいあります。】

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 この特集記事の最初のページにも「FANTAとファンタはThe Coca-Cola Companyの登録商標です」と書かれているのですが、「ファンタ」というブランドは「コカ・コーラ」と密接に結びついていているのです(自動販売機でもいつも一緒に並んでいますしね)。
 でも、この記事を読んでみると、「ファンタ」が生まれたきっかけは、「第二次世界大戦で、アメリカとドイツが交戦状態となったこと」だったんですね……その「アメリカの敵国が開発したコカ・コーラの代替品」が、今となってはアメリカを象徴する企業の主要ブランドのひとつとして世界中で売られているというのは、なんだかとても皮肉な話のような気がします。

 ファンタにはとにかくたくさんのフレーバーがあったような記憶があるのですが、実際にどんなものがあったか思い出そうとしてみると、オレンジ、グレープ、レモン、アップル、メロン、そうそう、フルーツパンチなんていうのもあったなあ……という感じで、意外と覚えてないんですよね。
 そもそも、ファンタって新しいフレーバー出るとコンビニのドリンクコーナーにズラッと並ぶけれど、どうも「イロモノ」っぽいのが多くって、あっという間に消えていく、というイメージですし。

 考えてみれば、僕が子供の頃からずっと売られている「ファンタ」って、定番中の定番、ファンタオレンジとファンタグレープだけなのです。50以上のフレーバーが発売されているにもかかわらず、「定番」になるのはかなり難しいようです。

 僕も「ファンタ」のなかでは「ファンタグレープ」がいちばん好きなのですが、1番人気であることには納得できても、「オレンジ」の2倍もの出荷量があるとは知りませんでした。
 日本人は「ファンタグレープ」が大好きだけれど、僕はあれが本当に「オレンジ」「グレープ」の味なのか?と問われると正直納得しがたいところもあるのです。まあ、あれはオレンジとかブドウというより「ファンタオレンジ」「ファンタグレープ」の味なのだ、としか言いようがないのかもしれません。

 ちなみに、「世界基準」では、「オレンジ」が1番人気で、以下は順不同で「グレープ」「レモン」「ストロベリー」「パイナップル」が並んでいるそうですよ。日本では不振だった「ストロベリー」もタイなどではポピュラーで、味の好みには、「地域性」「国民性」の違いが大きいということなのでしょうね。