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2007年03月21日(水)
「鉄道オタク」の地位向上と「鉄道水着グラビアアイドル」の出現

『TVBros。 2007年06号』(東京ニュース通信社)の特集記事「出発進行!鉄道ファンファン〜鉄道オタクのファンになろう!」より。

(「鉄道オタク」のAさん(男性・36歳既婚)とBさん(男性・29歳未婚)による「鉄オタ座談会」の一部です)

【A「鉄道好きをカミングアウトできない人は、まだ正直多いと思うなあ」

B「野村総研の調査では、鉄道ファンは約2万人で市場規模は約40億円あるって言ってるけど、実際にはもっと多いような…」

A「地理好き、旅行好きっていうのは、鉄道好きのカモフラージュだよね」

B「車持ってないのに地図好きとか」

A「行ったこともない場所であっても、山ほど語れちゃう」

B「僕は男で旅行好き、しかもそれが国内旅行だったら8割方疑う」

A「女の鉄道好きは、僕が30歳になるまで会ったことがなかった。それまではデートするにしても、うまく”今日はどこそこへ行こう”とカモフラージュしてたよ、お目当ての列車に乗るために(笑)」

B「でも結局、移動ばかりになっちゃうんだよね。テツの旅行とはまさに移動のことだから(笑)」

A「それに、とにかく急ぐ。お目当ての列車のために走る! 限られた時間の中でなるだけ鉄道に乗っていたいからね」

B「その頃からすると大分理解される(?)ようになってきたよね。今では女性運転士さんや車掌さんもよく見かけるし。鉄道アイドル、略して”鉄ドル”なんかも出てきたし」

A「鉄道水着グラビアアイドルってすごいよねえ。俺の持論だけど、女の鉄道好きってファザコンが多いと思うんだよなぁ……。父はいつも無言だったが、私をいつも見つめていた…のような」

B「そう、まさに背中! 鉄道の魅力は背中ですよ」

A「やっぱ、くるりの岸田繁くんが風穴をあけてくれたよね。音楽雑誌とかでも鉄道の話をしたり、歌詞の中にも鉄道用語を織りまぜたりして。アルバムの『ファンデリア』ってあるでしょ? あれも鉄道用語。京浜急行をテーマに『赤い電車』という曲自体も作ったしね」

(中略)

A「3大鉄道趣味と言えば、乗り鉄と、鉄道写真を撮影する”撮り鉄”、鉄道模型を楽しむ”模型鉄”だけど、俺は時刻表好きの”スジ鉄”。時刻表の収集の他に、想像の旅行に浸って楽しむ”机上旅行”をしたり、ダイヤから列車の運用方法を読み取ってみたり。ダイヤにストーリーを見出せるかどうかだね」

B「車両が好きなのはテツの大前提。その上でジャンルが細かく分かれてる」

A「車両はバンドにとっての楽器みたいなもの。音楽が”乗り”だったり”撮り”だったりするというわけ。ちょっとビンテージだと評価が上がる点も似ているよね」

B「後は、発車ベルや走行音を収録する”録り鉄”、切符や鉄道部品を収集する”蒐集(しゅうしゅう)鉄”、それに廃線間近の鉄道を趣味にする”葬式鉄”」

A「葬式鉄は、廃線間近に駆け込み乗車するからモラルが低い傾向があるんだよなあ。好きなミュージシャンの解散コンサートのように行きたい気持ちはわかるんだけど、鉄道そのものは見せるものじゃないから…」

B「他にオプションとして、どんどん突き詰めていくと、廃線跡をたどる趣味→まだ未完成だったり、計画倒れになってしまった”未成線”趣味→自分で勝手に路線を考えて地図に書き込む”架空鉄道”趣味へとグレードアップしていくよね」】

〜〜〜〜〜〜〜

 漫画『鉄子の旅』の大ヒットなどで、最近にわかに注目されている「テツ」こと「鉄道オタク」なのですが、この「鉄道オタク」の中にも、いろんな人がいるのだな、ということがわかります。3大鉄道趣味の「乗り鉄」「撮り鉄」「模型鉄」くらいは僕にも理解できるのですが、「架空鉄道趣味」になってくると、それってもう、頭の中だけの世界で、対象が鉄道じゃなくてもいいのでは……

 僕の実感としては、野村総研調べだという、「鉄道ファンは約2万人で市場規模は約40億円」という数字は、ちょっと鉄道ファンを過小評価しすぎなのではないかな、という気がするのです。実際に休日を使って全国の鉄道めぐりをするようなコアな「鉄道オタク」はこのくらいなのかもしれませんが、『鉄子の旅』やゲームセンターでの『電車でGO!』の大ヒットをみると、潜在的鉄道ファンというのは、もっと多いのではないでしょうか。
 しかし、「鉄道水着グラビアアイドル」というのを今回はじめて知りましたが、さすがにそれは守備範囲が狭すぎるようにも思えますけど(ちなみに、その「鉄道水着グラビアアイドル」というのは、この人のことらしいです)。

 もしかしたら、この「鉄道オタクブーム」のおかげで、「潜在的鉄道ファン」たちが、一斉にカミングアウトしはじめるかもしれませんね。
「なんでそんなところにわざわざ電車で行くの?」
「だってさ、電車のほうが時間が正確だし、手荷物検査もないしさ」
あるいは、
「旅行の計画立ててくれたのはいいんだけど、けっこう移動時間が長いよね、疲れるんじゃないかなあ」
「いや、せっかく行くんだから、いろんなところを見ておいたほうがいいと思ってさ」
 こんなあなたの恋人や友人は、本当は「テツ」なのかも!
 いや、僕も「キライじゃない」のですけどね。