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2006年12月11日(月)
小・中学校の「女性教師率」が1位の県

「GetNavi」2007年1月号(学研)の付録「ザ★都道府県ワールド」のなかの「正解を知ってびっくりの都道府県データクイズ」より。

(紹介されているデータから、それがどこの県か当てるというクイズのなかのひとつです)

【Q13:ちまたにも”ご長寿”イメージが定着しているこの地。実際ここの女性の平均寿命は全国1位。意外にも男性の平均寿命は26位なのだが、65歳の平均余命は男女とも1位で、”老人が長生きできる”のは確かなようだ。
 そんな長寿の国は南国でもあるわけで、平均気温と最低気温(昭和46年〜平成12年の平均)は、日本で1番高い。だが最高気温の平均は23位。つまり基本は暖かく、急激な気温の変化が少ない。
 ちなみにここは小・中学校いずれの女性教師率も1位という、うらやましい(?)データもあるが、離婚率1位という恐ろしい事実もある。】

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 さて、このデータにあてはまる県は、何県でしょうか?
 いちおう、この本のなかでは、A:宮崎県、B:鹿児島県、C:沖縄県という選択肢があるのですが、「長寿」「平均気温が高い」などから考えると、選択肢がなくても「沖縄県」が答えだとわかった人がほとんどなのではないかと思います。
 しかしながら、これを読んでみると、沖縄=長寿のイメージがあるものの、けっして沖縄の人たちがみんなのどかに長生きしているというわけではないのだなあ、と考えてしまうのです。女性はともかく、男性は「65歳まで生き延びられれば余命が長い」にもかかわらず男性の平均寿命が26位ということは、若くして命を落とす男性がけっこう多い、ということでしょうし、0歳女子の平均寿命は86.01歳で全国1位なのですが、2位の福井県が85.39歳ですから、そんなに圧倒的、というわけでもないようにも思えます。生活の便利さを引き換えにしてもいいくらいの「長生き」なのかどうかは、ちょっと微妙。ただし、2位以下は、3位の長野県が85.31歳、4位の島根県、熊本県が85.30歳という大接戦であることを考えれば、0.6歳という差は、やはり、かなり突出した数字なのかもしれませんが。
 今回僕がいちばん驚かされたのは、それが「うらやましい」かどうかはさておき、沖縄県の小・中学校の女性教師率が全国1位だということでした。ちなみに、沖縄県の女性教師率は、小学校では72.6%という数字で、7割以上の先生が女性なのです。沖縄の女性には「教師」という職業は人気があるということなのでしょうが、僕はこのデータを見て思い出したのは、以前、同級生女子が言っていた、こんな言葉でした。
「田舎で女が比較的公平に評価してもらえる仕事って、医者か学校の先生くらいしかないからね……」
 「うらやましい」というより、優秀な女性が就ける仕事の選択肢が先生のほかに少ないというのが、この「女性教師率」の高さにつながっているのだとすれば、旅行者にとっては「憧れの別世界」である沖縄も、そこで生きていくとなるとけっして「のどかな楽園」だとばかりは言い切れないのでしょうね。