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2005年06月10日(金)
1600回目の無言電話

共同通信の記事より。

【交際を断られた男性の勤務先などに計1万数千回の無言電話や数万回の電子メールを繰り返したとして、福岡県警博多署は10日、偽計業務妨害の疑いで福岡市博多区昭南町、会社員(34)を逮捕した。
 調べでは、容疑者は昨年9月28日から今年6月4日までの間、ほぼ連日にわたり、衣類販売会社員の男性(34)の勤務先や男性が使う営業用の携帯電話に、1日当たり数回から約1600回の無言電話をかけるなどして業務を妨害した疑い。同容疑者は容疑を否認している。
 斉藤容疑者と男性は福岡市内で開かれた「お見合いパーティー」で知り合い、昨年3−9月に交際していた。
 同容疑者は無言電話のほか「よりを戻したい。変になってもいいですか」などと復縁を求める内容のメールや手紙、ファクスを送っていた。】

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 「変になってもいいですか?」
 って、もう十分ヘンですから!!という感じなのですが、それにしても、この「1万数千回の無言電話」とか「数万回の電子メール」というのは、ものすごい数ですよね。ちなみに、1日1600回の無言電話となると、1時間に約67回ずつ、寝ずに無言電話をかけ続けなければならないわけで、睡眠時間を8時間とすれば、1時間に100回はかけなければなりません。しかも、無言電話というのは、相手が受話器を取ったのを確認してから切らなければならないはずで、片手間にはやりにくいですよね。相手も事務所とかであれば、いたずら電話ばかりでも電話を受けないわけにもいかず、さぞかし迷惑だったことでしょう。そんな暇と根性があるのなら、入手困難なコンサートのチケットでも取るために生かせば良かったのに。
 しかし、僕はこういう記事を読むたびに思うのです。世の中が「便利」になってしまったがためにこういう罪を犯してしまう人というのも、出てくるんだろうなあ、と。
 もし仮に、手紙しかない時代であれば、恨みつらみを書いた手紙をたくさん送ることは可能でも、読まずに捨てればそれほどダメージはないし、自分の時間を拘束されることも少ないでしょう。まあ、かなり気持ち悪いのは事実ですが、手紙をそんなにたくさん書くのは、ものすごく大変そうだし、その嫌がらせは、そんなに長続きはしないと思うのです。
 リダイアル機能のない時代の黒電話なら、こんなにたくさんの無言電話を続けてかけるなんて無理でしょうし。
 携帯がない時代なら、少なくとも電話から離れていれば、この「無言電話攻撃」からは解放されます。
 逆に、電話やメールといったツールの機能が便利になってしまっていることによって、やっている側の苦労よりはるかに大きなダメージを相手に与えることができるようになってしまっているのです。この人だって、リダイアル機能がなければ、こんなことで逮捕されることはなかったのかもしれないのに。

 それにしても、愛情というのはやっかいなものですよね。こんな、「冷静に考えたら、絶対に気味悪がられたり、嫌われたりする行為」を「よりを戻そうとして」やってしまうのだから。