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2005年06月04日(土)
日立Prius「いいとこ観」の秘密!

「日経ベストPCデジタル・2005年6月号」の記事「なすび的超快適PC生活」より。

【そんなこんなで、今回は日立さんトコの一体型デスクトップPC"PriusAir One"。えぐって参りますは、秘密兵器!録画したテレビ番組を再生する時に、「再生率」を設定することで、時間を短縮して番組を視聴しちゃえる機能……その名も「いいとこ観(み)」!!再生モードは、「指定なし」「野球」「サッカー」の3つから設定できる寸法。そのカラクリは、歓声などから盛り上がっているところを抽出しているようで。だからでしょうか、♪じゃあ早速サッカーを「いいとこ観」したのにぃ〜折角のゴールシーンが観られない!なぁ〜んでか? それはね……アウェーチームがゴール決めちゃって歓声が無かったからぁ〜(なーんでかフラメンコ調)、なんて事もあるんですな。そんで野球でも、ホームランとか、タイムリーなんてな派手な得点シーンはちゃんと押さえてくれるんですが……ズバッと三振!とか、イブシ銀的なゲッツウ!!な渋いシーンは微妙に忘れ去られてしまうのは、仕方ないんでしょうな、うんうん。あと、恥ずかしながらもオマケで自分が出演したバラエティーも、いいとこ紡いでくれるかと観てみましたが……とても微妙な?感じに編集されてました。単純に盛り上がった場面が無かった、というような私批判に繋がる悪意が込められていない事を祈ります。
 結論と致しましては、何処が飛ばされたのか?的な不安を無視してでも、兎に角素早くこんだけは観ないと逆に不安ってなセッカチ仕様な貴方とか、ハードディスクの容量がパンパンで、一刻も早く観ないと次の録画が間に合わないぃ〜ってな、録り溜め上等な貴女にはお得ですな。そんでもうすぐ発売されるおNEWな夏モダェ〜ルには、更に2モードが追加されるとの事。この調子でドンドン進化させて……自分の観方を記憶させられる「プライベート・いいとこ観」みたいなのが出来たら、凄く魅力的じゃ御座んせん?】

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 テレビCMでもさんざんアピールされている、この日立PriusAirの「いいとこ観」、僕も「どんな感じなのだろう?」とちょっと気になっていたのです。どんなふうに編集されるのか?とか、実際に「使える」機能なのか、とか。
 このなすびさんのレポートを読んでみると、どうも「いいとこ観」は、現時点では、「使えない!」というほどの目くじらを立てるものではないとしても、「あんなに宣伝するほどのものじゃない」ような気がします。
 設定されているのが「野球」「サッカー」「その他」の3モードなのだそうですが、実際のところ、インターネットでいつでも試合の経過や結果を知ることができる現代社会で、わざわざその「試合のダイジェスト版」を観たいというニーズがどのくらいあるのかは疑問です。これはサッカーでも同じことで、結果だけわかればいい人は、スポーツ紙のサイトを見ればいいのだし、本当に観たい人は、わざわざダイジェストにせずに「完全版」を観ると思いますから。
 僕は、「どんなふうに編集しているんだろうか?最先端の『重要ポイント判別システム』が組み込まれているのだろうか?」といろいろ想像していたのですが、なすびさんが書かれたものからすると「単純に、歓声の大きさのような音量で判断している」ということのようなのです。正直、いろいろ想像して損した…なんて考えてしまうほどのシンプルな「編集法」なのですが、確かに「歓声の大きさ」以上の重要な場面の簡単な見分け方を探すというのは、なかなか難しいようです。それはそれで、「アウェーのチームのゴールシーンは静まり返っているからカット」なんて話になってしまうようなんですけどね。
 それにしても、日頃「最新鋭のテクノロジー」だと思い込んでいることが、実はものすごくシンプルなアイディアに基づいていたりすることって、けっこうあるのかもしれません。「音の大きさに合わせて編集する機能」ならば、今までの技術で十分可能なのではないかと思われますが、それを「いいとこ観」としてセールスポイントにしてしまうというのは、やっぱり「アイディア」だよなあ、と感じます。

 でもね、夏モデルで新しく追加されたモードって「大相撲」と「歌番組」らしいですよ。
 うーん、真の意味での「いいとこ観」への道のりは、まだまだ通そうな気もするなあ……