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2004年12月23日(木)
スナック菓子業界での「暴君ハバネロ」のヒット要因分析

「日経ベストPCプラスデジタル」(日経BP社)の2005年1月号「朝倉千夏の極楽!ストレンジャー」より。

(「暴君ハバネロ」の話題)

【<暴君ハバネロ・ヒット要因分析>
 ☆辛さと旨味のバランス(→辛いのに後ひくうまさ!)
 ☆パッケージの小型化(55g)!(→女性も食べきれるサイズ)
 ☆おつまみとしての需要(→スナックを買わない世代にも買ってもらえる)
 ☆日本人のし好の変化(→キムチ、チゲ鍋…辛いモノ好きになってきている)

 なんと、なんと暴君ハバネロは、スナック菓子業界では実に8年振りのヒット商品!
 ※新ブランドが、1年以上お店に定着するのは難しいらしい…
 じゃあ、8年前のヒット商品は何だったかというと…
 カルビー・じゃがりこ
 そういや、私、大学3年のとき、毎日食べてた…
 やはりスナックに関して”思うツボ的客”になっていた私…】

〜〜〜〜〜〜〜

 ちなみに、大ヒット商品となった、この「暴君ハバネロ」は、2003年11月17日の発売、1年後の今年、2004年の11月15日には、辛さがハバネロの5分の1という「暴君ベビネロ」が発売され、こちらも大ヒットしているようです。
 この文章を読んであらためて思い出してみたのですが、ポテトチップス、かっぱえびせん、カール、キャラメルコーンと、実際にコンビニのスナック菓子のコーナーで現在も主役の位置を占めている「定番モノ」って、僕が小学校のころからあったものたちばかりなんですよね。「じゃがりこ」は、僕がもうスナック菓子とは縁遠くなってしまった時期の商品なので、あんまり口にした記憶はないのですが。
 もちろん、この間にも、さまざまな「新製品」は間断なく発売され続けていたはずですから、このスナック菓子の世界で生き残っていくというのは、非常に難しいということなのでしょう。逆に、一度「定番」になれれば、安定して売れ続けるという面もあるんでしょうけどね。
 僕が「ハバネロ」を初めて食べたときの感想は「辛すぎる」「量が少ないんじゃない?」だったのですが、少し食べなれてくると、逆にあの辛さが後を引き、お酒のつまみに向いているのも確かですし、あの小さいパッケージにも「女性も食べきれるサイズ」という戦略があったのですね。ヒットするには、それだけの理由がある、ということなのでしょう。
 もっとも、この「ハバネロ」だって、あと何年かすれば「一過性のブーム」に終わってしまう可能性だってあるんだよなあ。「あの頃は、なんであんなに辛いのを好きこのんで食べてたんだろう?」とか、みんな回想したりして。
 それにしても、とくに食べ物の世界では、「定番モノ」というのは、本当に強いみたいです。考えてみれば、カップラーメンでも、あれだけ毎年新製品が出ているのに、僕は「やっぱりカップヌードルは美味しいなあ」なんて、何度も「原点回帰」してしまっているのです。

 それにしても、「8年ぶりのヒット」とは、スナック菓子に対しては、とくにみんな保守的なんだなあ。