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2003年07月31日(木)
メールが使えない人生と、メールしか使えない人生。

共同通信の記事より。

【米データ保存サービス会社のベリタスソフトウェアが、企業の最高技術責任者(CIO)や技術者に行った調査で、約3分の1の人が1週間も電子メールが止まると、交通事故や離婚よりも精神的ショックが大きいと答えたことが30日分かった。
 調査によると、68%の技術者が30分電子メールが止まるとイライラし、24時間も止まれば自分の首が危ういと思っているという人が約5分の1に。1週間止まると、34%の人が離婚や結婚、急な引っ越しと同じぐらいショックだと答えた。
 調査は同社が統計会社に委託。欧米にある社員500人以上の企業から、850人の技術担当幹部が回答した。】

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 この記事、最初に見つけたときは、「メール停止 離婚よりもショック」という見出しだったので、それはさすがに…と思いつつ読んだのですが。
 しかし、まあこれは統計上の罠という感じですね。実際に対象となった人たちは、中〜大企業の技術責任者ですから、おそらく社内のネットワーク管理においても、責任ある立場の人がほとんでしょう。ということは、プライベートなメールだけではなくて、大事な仕事上のメールのやりとりができなくなるとか、社内のネットワーク運営上のトラブルが発生する、ということを意味しています。
 それならば、「結婚・離婚」などの個人的(もしくは、近しい人たちに限定された)トラブルと比較されたら、仕事にかかわる「公的なこと」のほうがショックだ、と回答するのは理解できることなのではないかなあ、と。

 そもそも、このアンケートについても、「結婚」「離婚」と「急な引越し」では、もともとショックの度合いがかなり違うのではないでしょうか。いくら急でも、「離婚」と「引越し」じゃ、比べ物にならないって。

 苦笑いしながら、僕はこの記事を読んでいたのですが、、ふとこんなことを思いついたのです。
 「では、僕にとって、これから一生結婚できないのと、一生電子メールが使えないのとだったら、どっちを選ぶだろうか?」
 これは、なかなか難しい質問だと思います。
 もはやメールは、僕にとって生活の一部となっており、昨年海外に行っていて一週間メールチェックできなかったときは、「何か重要な用件が届いているんじゃないだろうか?」とやたらと気になったものです。どんなのが重要な用件か?と言われたら、実はなかなか思いつかないのですが。
 しかし、家に着いて即時メールチェックをしてみたら、メールボックスに入っていたのは、大量のメールマガジンと広告メール。そのほかのメールも、緊急性は全く無いものばかり。
 なんだかすごくガッカリしたのを覚えています。
 抽選券をためておいてまとめて引いた福引きで、ティッシュペーパー15連発、みたいな感じでした。
 職種にもよるのでしょうが、僕の場合、そんなに緊急でメールでやりとりするべき用事なんて、ほとんどないのですよね、実際は。

 それでも、やっぱり「結婚」と「メール」だったら、思わず「メール!」と言ってしまいそうな気もするのです。だって、メールのほうが長く楽しめそうだし。

 「じゃあ、メールが一生使えないのと、女性と一生知り合えないのとでは?」

 さすがにそう言われると、ちょっと苦しい、かな。