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2003年01月08日(水) ■ |
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「さっぽろ雪まつり」のちょっと通な楽しみ方。 |
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日本航空グループの機内誌「winds」のコラム「気になる町・好きな町〜北海道・札幌」(千夜あいき著)より抜粋。
(札幌雪祭りの紹介記事の一部です)
【そんな雪まつりの、地元の人たちはみんな知ってるちょっと通な楽しみ方を最後にひとつ書き添えておこう。それは、開催前夜の散策だ。すでに完成された大小の雪像たちが、舞い散るパウダースノーのなか、静かにオープンを待っている優美なたたずまいを眺めながら歩く気分は、また格別なものである。 開催前に会場に入れるのを意外に思うかもしれないが、大通公園という開かれた場所で行われる雪まつりは、囲いがあるわけでもないし入場料も必要ない。 前夜どころか、雪像の製作過程だってそこを通りかかれば自由に見ることができるのだ。ツーリストも、日程に余裕があるならちょっと早めに札幌入りしてみてはいかがだろうか。】
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「さっぽろ雪まつり」一度は行ってみたいイベントなのですが、こういう楽しみ方があるとはちょっと意外でした。確かに、地元の人はみんな知っているんでしょうね。羨ましいなあ。 僕は、祭りの雰囲気は嫌いではないのですが、正直人ごみは苦手なのです。 こういう話を聞くと、前日の大通公園を散策して、雪まつりの当日には帰ってこようかなあ、という気にすらなります。 そんなにひと気が多くない中、会場を恋人と歩くのは、確かにいいでしょうね。 祭りというのは、こんなふうに地元の人にだけの楽しみというのがあるのかもしれません。僕が昔住んでいた町でも毎年秋に大きなお祭りがあって、よそものである僕としては、かえってその祭りの当日は疎外感を抱いたものですが(お神輿には、さわらせてももらえなかったから)、祭りの前に近所の人々が神社で笛の練習をしている音を聴くのは、なんとなく心が踊ったような気がします。 「さっぽろ雪まつり」前夜は、笛も太鼓も神輿もありませんが、こういう静かな高揚感をいつか味わいに行ってみたいものです。 いちばん楽しいのは、祭りが始まる前、なのかもしれません。
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