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| 2002年07月17日(水) ■ |
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| 2002年7月17日。 |
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「活字中毒。コレクション」はこちらから。
-------------------------- 時事通信の記事より。
【エルコンドルパサー死ぬ=競馬
競馬の世界最高峰の一つでフランスの凱旋(がいせん)門賞(GI)で2着に入るなど、国内外で活躍したエルコンドルパサー(牡、7歳)が16日夜、種牡馬生活を送っていた北海道早来町の社台スタリオンステーションで腸ねん転のため死んでいたことが17日分かった。日本中央競馬会(JRA)が発表した。 エルコンドルパサーは米国産馬で、1997年にデビュー。無傷の5連勝でNHKマイルカップ(GI)を制覇し、98年には4歳馬(現馬齢表記3歳)として初のジャパンカップ(GI)優勝。99年は欧州遠征に挑戦し、凱旋門賞で日本調教馬として最高の2着に入った。通算成績は11戦8勝(国内GI2勝、海外GI1勝)。99年の年度JRA代表馬。】
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凱旋門賞2着など、世界に一番近づいた日本の馬(外国産馬ですが) エルコンドルパサー、あまりに早過ぎる死です。残念至極。 僕は、この記事を読んで、何年か前に感じた憤りを思い出しました。 それは「ナリタブライアン死ぬ」という新聞記事に対してのもの。 どうして、この記事にすごく不快になったかというと、「どうしてG1を5つも勝った歴史的名馬が「死ぬ」なんて、何の敬意も払われない表現で扱われなければならないんでしょうか。 彼らは、人間にも多くのファンを持つ功労馬でもあり、馬の王。 競馬ファンとしては「薨去」や「逝去」でも充分だと思うくらいなのですが、世のなか競馬好きばかりでないこともわかりますから、一般誌にそこまで望むのは酷でしょう。 でも、せめて「永眠」とか「落命」とか、最低限でも「死亡」くらいの表現は使ってもらえないものなんでしょうか? 所詮、馬じゃないか!と言われそうですが、そのたかが「馬」に勇気を与えられた人もたくさんいるのです。 たとえ相手が動物でも、偉大な動物に対しては敬意を払ってしかるべきなのでは。 本当に、こういうデリカシーのない表現って、失礼だと思います。 単に、この記者が競馬が嫌いなのか、よく知らないだけなのかもしれませんけれど。 不世出の名馬、エルコンドルパサー号のあまりに早すぎる逝去を心よりお悔やみ申し上げます。願わくば、彼の子供たちが偉大な血脈を後世に伝えてくれますように。
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