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| 2002年07月04日(木) ■ |
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| 2002年7月4日。 |
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スポニチアネックスの記事より。
(次期日本代表監督就任が確実視されているジーコ氏について。) 【1日夜に新監督が外国人であることを明言した川淵副会長はこの日「既に技術委員会で検討し(候補者と)交渉に入っている」と明らかにした。同副会長によると、新監督の条件は(1)日本の文化、日本人をよく理解している(2)選手と信頼関係を築ける(3)国際的知名度に優れている(4)選手もその監督の下でプライドを持てる、の4点。さらに「ファンが納得する人物」とも付け加えた。
これまで岡田武史前日本代表監督、ジャケ前フランス代表監督、メツ・セネガル代表監督、ミルチノビッチ中国代表監督、ベンゲル・アーセナル監督らの名前が挙がったが、既に水面下で岡野俊一郎会長と川淵副会長が数回話し合い、これらの条件を元にジーコ氏に絞り、技術委員会が交渉を行っている。技術委員会の大仁邦弥委員長も「1人に絞り込んでいる?まあ、そうだ。あとは金銭面」と最終段階に入ったことを認めた。
ジーコ氏は91年に選手として来日し、Jリーグで優勝を経験。引退後も総監督として鹿島を日本でトップクラスのチームに育てた。その過程で柳沢ら日本代表選手を指導。監督経験こそないが、98年W杯フランス大会でテクニカル・ディレクター(TD)としてブラジルを準優勝に導いた。日本を知る大物外国人監督として右に出る者はいない。】
〜〜〜〜〜〜〜 たとえば、僕の子供が東大を受けると仮定しましょうか。家庭教師をお願いするとして、 東大卒で成績優秀だったけれども、教え子を東大に入学させたことがない先生と、自分はいわゆる三流大学の卒業生だけれども、教え子をたくさん東大に入学させている先生がいたとします。あなたは、どちらに自分の子供を預けますか?
ジーコさんは、Jリーグ創設時からの大功労者で、いわば日本サッカー界の大恩人といえるでしょう。選手としても超一流、カリスマ性にもすぐれ、テクニカルディレクターとして鹿島アントラーズを日本有数のクラブチームに育て、ブラジル代表を「総監督」としてワールドカップ準優勝に導いています。 文句のない人選、といいたいところなのですが、ジーコさんは、実際に「監督」としての経験がほとんどないのです。「総監督」「テクニカルディレクター」はあっても。 もちろん、監督としての素養は十分持っているひとだとは思いますが、現場での実力を試す舞台が日本代表というのは、ちょっとどうなんだろうと思ってしまいます。 「名選手、必ずしも名監督ならず」というのは、なにも野球界に限ったことじゃないでしょうし。もちろん、クライフ氏のように、選手としても監督としても成功した人はいるのですが、ちょっと心配。 そういえば、(3)は「監督として、大舞台での国際経験に富んでいる」という条件だったと思うのですが、いつのまにか「知名度」にすりかえられているような気がします。 それに、トルシエやオフト監督は、欧州系のスタイルでずっとやってきたのに、4年後とはいえ、異なるサッカースタイルの人で大丈夫なんでしょうか。 日本代表は「トルシエ学校」をまずまずの成績で卒業し、レベルアップのために新監督を迎えることは、必然的だとは思います。 でも、知名度や日本人への知識よりも、国際舞台での「監督としての」経験を今回は重視したほうがいいんじゃないでしょうか? いや、ジーコ、確かに立派な人みたいなんだけど、消費者金融のCMにずっと出てるのは、なんとなく胡散臭い気がするんですよね…借金で苦しんでる人もいるわけだし。 ブラジルでは、常識的なことなんでしょうか。
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